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えっ!ミツバチってこんな風に生きているんだ!⭐️児童書「みつばちの家族は50000びき」を読むと驚く事ばかり!!

こどもが面白い質問をすることがありますよね。

例えばですね、水たまりをのぞき込んで
「どうして僕が映って見えているの?」とか。

これはお友達のお子さんが5歳くらいの時いったらしく、おお、面白いことに気づいたねえ!と思ったことを覚えています。

うちの長男も、一緒に山登りをした時

「太陽に近づいているのにどうして寒くなるの?」と聞いてきたことがあり、お!いい質問出てきたねえ!と嬉しくなったりしましたが、その後はさっぱり。

次男も娘もそういう質問をしない人たちでした。


そのかわりというのも変ですが
私はすごくそういう質問を心に秘めています(笑)

子供の頃から不思議をみつけて一人で感動してるような子でした。だから、我が子もきっとなにか感じるものがあるだろうと、幼いころは一緒にアゲハ蝶の幼虫育てたり、ザリガニつかまえて飼ったりしたんですけどね。いつまでもいつまでもアゲハの幼虫触って怒らせて、あのクサイなんかをわざとださせたり、ザリガニの脱皮にびっくりしたりしているのはいつも私一人。我ながら子供か!って感じなんですが( ^ω^)・・・

だけど、ビー玉二つぶつけたら絶対二つのビー玉が動くとか不思議じゃありませんか?
あんな大きな重いスイカが水に浮くのもびっくりしませんか?私が「どうしてだろうね!ね!ね?」と興奮していうので、こどもたちも面白がってはくれましたが、不思議だなあとか、そういう感じにはならなかったんですよね。でも、そんな科学遊びみたいなのは、私が好きで、子供たちとたくさんしました。

あ、そうそう、今ちょっと思い出したのですが、科学技術館というところに行ったとき、実験室で「百人おどし」というのをやったんですね。そこに来ていた人たちみんなで手をつないで、スタッフの人がなにかをこすって電気を作り、「いきますよー」というんです。そしてその人が、1人が持っている(持たせられている)、電気を通す金属?に触ります。チョン!って。すると、手をつないでいる人みんなに一瞬にして電気がとおるのです!
ビリビリッじゃないんです!

ドンッって!

すごく重くて大きな衝撃を体の中に感じました。

本当にびっくりしました。あの時も子供より、私の方がびっくりしてあわてていたなあ(笑)


果物や野菜をたべたそばから種が出てくると
「そうだ!うめてみよう!」と思い、ベランダにある土が入ったうえきばちにギューッといれて、「りんごのたね」とか「かぼちゃのたね」とか書いた紙もつけておくのですが、こんなことするのも私だけでした。

しかし、これがまた興味深かったのです!

スイカやかぼちゃなどは芽が出てくるのがはやいんですね。で、花が咲くのも結構すぐみれたりして。でもりんごやグレープフルーツ、梅やさくらんぼは芽が出てくるのが遅くて、成長もゆっくり。どうしてだろう、あ、もしかして木になるから?とか一人でわくわくしたりして・・・。(桃はどうしても芽がでなかったんですよね・・また挑戦したいです)


また、紅葉の季節には、きれいに染まった葉を拾い(これまた私だけ)集めるんですが、きれいな色のままなものと、茶色になって全くの枯れ葉になってしまうものとあるのはどうしてなんだろう?と。桜の葉のように枯れてもきれいなままなものがもっと集めたいなあといつも思うのです。(でも最近は「お母さん一人で落ち葉拾ってると危ないおばさんみたいにみえるからやめたほうがいい」と娘に言われます( ^ω^)・・・)


また、真夏の熱くなったアスファルトにひからびたミミズが死んでいるのも「なぜこんな自殺行為を・・・」と不憫になります。もしかして土の中の方がもっと熱いの?とか想像をめぐらせますが、わかりません。


スズメが排水溝の小さな穴を出入りしているとか、あ!あの声はつばめだね、もうそんな季節なんだねとか、いつも私だけが気づいて、家族は誰も気にならないみたいなんです。
近所で聞きなれない鳥の声をきいて、声のゆくえをずーっと追って車にひかれそうになった時も。

でもオナガをみつけたときは感動しました!こんなふうに「うわあ!こんな鳥がこの辺にいるんだ!」という発見があると、そばに歩いている人みんなに教えたくなっちゃう!(絶対やめてと娘にいわれました。)

メジロをみつけることがあるのですが、子供たちに言うと、「え!そんな鳥がいるの?みてみたい!」といわれます。ああ、みせてあげたい~!みてほしい~!



という訳で、

この、「みつばちの家族は50000びき」を読んだ時も、興奮気味に子供たちに勧めたんです。

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「みつばちってすごいんだよ!この本面白かったよ!絶対おもしろいよ!」

「・・・」3人とも私と本をみてはくれましたが

「気が向いたら読んでみる」

そして気が向いてくれませんでした( ^ω^)・・・


でも本当にこの本を読んで、みつばちという生き物がこんなルールの中で生きていたなんてビックリしたのです。昆虫が好きじゃなくても関係なく楽しめると思います。


花がたくさん咲いている季節には、女王バチは、一日に1500個ぐらいの卵を昼も夜も産み続けます。計算してみると、1分間に1個の速さで産むのです。不思議なことに1日にいくつ卵を産むかは、女王バチがきめるのではありません。外で働く働きバチ、つまり、季節の変化を知っている働きバチがきめるのです(中略)ローヤルゼリーを多く食べさせると女王バチはたくさんの卵を産みます。少し食べさせると少ししか、卵を産みません。

女王バチの交尾は一生にただ一度、そして生きている限り卵を産み続けるそうです。ミツバチの世界には、「このように決まっている」ということが多く、びっくりします。



働きばちの腹には、お尻の近くまで、左右4個ずつ合わせて8個の穴(ろう腺)があるのです。そこから出てくる薄黄色のろう片を、足で集めてきて唾液を混ぜ合わせて口で巣穴の壁を作るのです。(中略)穴の内径は5.3ミリ、穴の深さは12ミリと決まっています。(中略)よく見ると、穴はみんなわずかに(4~5度)上を向いています。蜂蜜が流れださないように工夫してあるのです。

体の機能や彼らが作り出すものも決まりがあり、無駄がありません。



働きバチは水も運んできます。水を利用して、巣箱の中の温度を調節します。春になって、女王バチが卵を産み始めると働きバチは冬の間20度だった巣箱の中の温度を36度まであげるのです。(中略)真夏になって暑くてたまらないなってくると、井戸端や河原へ行って、みつ袋の中に水を吸って運んできます。その水を巣箱の中で乾燥係が羽をふって蒸発させるのです。液体が気体に変わる時、周りから熱をうばいとります。すると周りが冷たくなります。奪い取る熱を科学の言葉では、気化熱といいます。(中略)働きバチは水が蒸発するときの気化熱を利用して巣箱の中を涼しくします

人間と同じような行動をしています。こんなことまでしているなんて驚きです。いろんなことを考えているのかもしれないと思えます。


最近のニュースで、世界中でミツバチがいなくなったり、大量死しているということが報道されているようです。原因の一つとして農薬があげられているようですが、ミツバチがいなくなってしまったら、受粉をしてもらっていたたくさんの種類の作物がとれなくなり、人間の生活に大きなダメージをあたえるようです。

そういえば、子供の頃よりもミツバチをみなくなったようにおもいます。


自然の中でなにがおきているのでしょうか・・・




働きバチは、疲れて死ぬ時期がくると、巣箱へは帰ってきません。しかし、もし巣箱の中で病気になったり、私たちが点検する時簾に挟まれて負傷してしまったときは、掃除係が運び出して捨てるのです。自分と同じくらいの重さの仲間を胸に抱いて、ゆっくり飛んでいく姿は夕焼けのそらなどではいつまでもくっきりとみえています。

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この時の挿絵が、とても心にぐっときました。

ミツバチたちはたんたんと、ただ作業として、死んでしまった仲間を抱きかかえて飛んでいくだけかもしれません。でも、本当に短い期間の中で、女王バチのために、家族のために働き続けて死んでいく彼らを思うと、自然の厳しさを考えさせられ、彼らの健気さにせつない気持ちになります。


自然は不思議がいっぱいです。そして私たち人間にたくさんの感動をあたえ、大事なことを気づかせてくれます。

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