見出し画像

育休"浦島問題"にどう備えるか

STORES というお店のデジタル化をサポートする会社でプロダクトマネージャー(PM)をやっている sako (@hamsako) です。
このたび、第3子が誕生することになり男性育休(育児休業・育児休暇)を取得しようと考えています。

しかも6ヶ月!!

6ヶ月と言うと、2023年現在の日本では、比較的取得傾向が高そうなIT界隈でも長い方だと思われます。

参考
・男性の育休取得率は24.4%
・男性の育休取得日数は平均23.4日

男性育休白書2023 より

今回は「男性が長期で育休取得するあたっての不安と対策」をテーマにします。


とはいえ下記も気になると思うので簡単にまとめておきます。

  • なんで6ヶ月も取るのか?
    → いま家族との時間がとても幸せで、この期間が、かけがえのない人生のハイライトになると考えたからです(思い出だけで今後なにがあっても乗り切れそう)

  • そんなにやることあるの?
    → 産褥期はもちろん、育休期間中は基本的に家事全般をやります。上の子たちもいるので色々覚悟はしてます。が、義務ではなく権利として楽しむつもりです


育休 "浦島問題" への対策を考える

今回、第3子ではあるものの6ヶ月も育休を取るのは初めてです。
過去の転職時の有給消化期間を入れても、ここまで仕事から長期間離れたことはないので、復帰後にパフォーマンスを出せるのか?浦島太郎になってしまうのでは?という不安が生まれます。

いかにスキルを維持、あわよくば向上させつつ、また事業の状況変化や戦略の変更にも追随し、復帰時にスタートダッシュを切れるか、という観点でまず下記のような育休中にやることを考えてみました。

  1. 月次全社イベントの視聴

  2. 上長との隔週 1on1

  3. チームMTGへの隔週参加

  4. Slack監視

  5. 社内ドキュメント監視

  6. 読書リストの作成と進捗可視化

(この時点で、何のために育休取るんだっけ?という目的が曖昧になり長期取得の本末転倒感が出ていますが、そのことにはまだ気付けていません)

長期育休取得者にインタビュー

検証のため、実際に長期で育休を取得した社内メンバーにインタビューを実施しました。

育休前の不安について

この不安は現時点のわたしもそうですが、みんな持ってました。
ただ、特に女性の場合は出産という命がけのイベントを控え、また第1子の場合は初めての子育てに対する不安も大きく、育休復帰後まで考えていられないという声がありました。

(この時点で、私が育休期間をすっ飛ばしてその先に目が行ってしまってることに気付いても良さそうですが、残念ながらまだです)

復帰後のキャッチアップ

今回インタビューをして本当によかったと感じたのはこの部分でした。

  • 復帰時の会社の状態が大きく変わっていたり、担当していたチームやプロジェクトが自分なしでも回っている状況を目にして、「自分、役に立てるのか」という不安を感じる部分はあった

  • ただ受け入れ側はキャッチアップ期間を十分設けてくれていて、今思うと焦りが期待値を上回ってしまっていた

  • 上長だけでなく、仕事で関わる人たちとの1on1を通して、キャッチアップだけでなくその期待値を確認することができた/すべきだった

「仕事のキャッチアップはできても、子ども・家族とのこの時間は取り返せない」「だから復帰後キャッチアップは大変だったけど "育休期間中もっと仕事との接点を持っておけば…" とは考えていない。悔いがない育休だった」という意見を聞いて(ようやく)ハッとしました。

どんとこい"浦島太郎"

育休復帰後のキャッチアップはもちろん大変だけどなんとかできる、ということを教わることができました。それを踏まえてアップデートした案がこちらです。

育休中にやること

  1. 月次全社イベントの視聴

  2. 上長との隔週 1on1

  3. チームMTGへの隔週参加

  4. Slack監視

  5. 社内ドキュメント監視

  6. 読書 リストの作成と進捗可視化

育休中は業務からしっかり離れる(チームは自分がいない状態で回らなければならないので中途半端に顔を出さない)
テキスト情報のチェックはキリがない上に直接関わっていないと理解しづらくコスパが悪い。
読書もノルマを設けずそのとき読みたい本を。
あくまで家族との時間を大切に。

復帰後にやること

  1. 上長、プロダクトチーム、業務で関わるメンバーとの 1on1 をしまくる

  2. その 1on1 でキャッチアップと期待値の確認をする

1on1 で聞くことについては、今回インタビューを受けてくれた @daitasu新しいチームに EM として入るときに初回 1on1 で聞いていること という記事が参考になりました。

今回の長期育休取得をこころよく受け入れてくれる環境に感謝を忘れず、ここはしっかり甘えて当初の目的をしっかり果たしてきたいと思います。

おまけ

本記事は STORES Advent Calendar 2023 4日目の記事でした!

何を書くのか決めてないけどとりあえず挙手していくスタイル、とても好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?