ママと言うと、途端に「自分らしい働き方」をオススメされることに対して思うこと
年度末で2年と少し取得した育休が終わる。
復帰後の働き方に向けて、色々と情報収集をしているのだが、「ワーママ」「時短」などで検索すると、途端に溢れてくるのが、
「自分らしい働き方を」
「我が子の成長を見ながらおうちで働く」
「おうち起業」
などの、つまるところ退職して在宅で働くこと(をコーチングするよ、という営業の方々)である。
確かにフリーランスで働くのは、時間配分や仕事量など、全て自分の自由にできるのでよいと思う。が、私は今のところ、なるべく組織に所属していたいと考えている。
それは、幼い頃から自営だった両親(母は手伝いなのでほぼ専業のようなもの)に対して、金銭面において、そこそこ、かなり、思うところがあるからである…。
自分の親を見ていて思うことをつらつら述べてみる。
(もちろんそうではない人が多いことは承知の上で、けっこうフリーランス、自営を批判しています。すみません。)
収入の波がある
いちばんはこれ。
波と言うか、最近はほぼ下り坂。
自分の身体が資本なので、
「身体が衰える→仕事を減らす→収入減」
という図式が出来上がる。
にも拘わらず、稼いでいた頃の金銭感覚のままなので、子どもの私から見てももっと節制しなよ……と思うところが結構ある。
なんでも経費
子どもの頃、買い物する度に「リョウシュウショをお願いします」
という謎の呪文を言っていた母。
「なんでその紙もらうの?」と幼い私が聞くのに対して帰ってきた返事は
「税理士さんになんでも取っとけって言われてるからね」
つまるところなんでも経費で落として節税してしまえ、というやつである。
(大人になってから分かったけど、黒寄りのグレーだよね。今もやってるのかは知らない。)
その結果として、我が家は
バンバンお金を使うけれど、実は貯金は全然貯まっていない
という状態だったのである……!
貯金がない自営業、どうなった
大学進学のとき
当然のように奨学金を使えと言われる。
しかし、学力基準は満たしていたのに、(おそらく額面の所得が大きかったので)第一種の選考に落ちる。
ちなみに滑り止めの納入金・入学金は出してくれたけれど、実は教育ローンだったらしい……。
結婚するとき
夫の家からは3ケタ単位のお祝い金があったが、私の実家からは
「亡くなったおばあちゃんがあなたの結婚費用に、って貯めてたお金」
として、20万を貰った。
貰えたことは嬉しい。嬉しいけど……。
おばあちゃんって何やねん!
同居もしてない人が貯めておいてくれて、なんで親が貯めとらんのや!!
しかも20て!私の初任給より少ないわ!
と、心の中にエセ関西人が登場してしまうくらいには微妙な気持ちであった。
老後問題
現在70代に突入しようという親だが、
たぶん、おそらく、今も貯金がない……。
住宅ローンは延長して払い終わりが80歳とか?
そして仕事は「いつまでも続ける」らしい。
「生涯現役」といえば聞こえはいいが、これから身体はどんどん衰えていくのだから、仕事を辞めてもいいだけの蓄えは持っていてほしい……。
(おそらくはそのうち祖父の遺産が入るからのんびりしているのだけど、それって結局親任せじゃん?と、親から支援してもらえなかった私は思う。)
まとめ
とまあ、ここまで津々浦々と書き述べてきたけれど、結局は、働き方どうこうではなく、
「親がお金を出してくれなかった」
という、そのことが恨めしい、というそれだけなんだけれど。笑
ただ、いくら親が「今しかない貴重な時間を子どもと過ごしてあげたい」と思って”自由な働き方”をしたところで、結果的に金銭的に余裕がないなら、子どもの側からしたら
「そんな覚えてない時代のことはいいからお金を稼いでくれよ」
と思うのだろう。(私はそう。)
もちろん子どもが親を求めてくれる期間は一瞬と聞くので、その間は全力で愛してあげたいとは思う。
でもなにより大切なのは、生活の基盤を築く=何をするにも困らないだけのお金、だと思う。ので、
私はここまで積み重ねてきたキャリアを捨てる気はありませんよ!
という、やたら「ママの働き方」を語るひとたちに対する独り言なのであった。
やあまあでも、実際会社員で頑張ろうとしたけど回らなくて退職、という方も多いだろうし、私自身はこれから復職なので、実際に働き始めたら「やっぱ無理でした」となるかもしれないけど。
そうなったらこのnoteをみんなで笑ってください。(笑)
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