見出し画像

子どもの心に届く叱り方


ちゃんと躾けなきゃ、親の責任と思われる。
でも、叱っちゃいけないといわれる。

そんな、情報の渦の中、どうしたらいいのかわからない。そんな悩みの声が届きます。

2歳前後、牛乳やお茶をこぼしては、ニヤッと大人の反応を確かめるなど、いたずらが盛んになる頃「何回言ったらわかるの!」とついイライラ…

“叱ってはいけない”のではありません。
“子どもの心に届く”かかわり方をする。
ほんの少し視点を変えてみます。

「どうしたら子どもの心に届くだろうか?」


POINT1
≪今年叱っていることは、来年にはなくなる≫

子どもは常に心身ともに成長しています。
特に2歳前後のいたずらは、1年後まで、その状況が続くことはありません。
「育て方が悪い」と考えずに。

通り過ぎてしまえば、可愛いものです。
期間限定の“叱りネタ”
写メでも撮って、「将来、彼氏や彼女ができたら、みせてやろう!」
「結婚式の時に、こんなに苦労して育てました!」

長期的な親子関係の話のタネに思い出として取っておこう
そのくらい気楽に考えてみるのも一つの方法です。
やめさせることから、気をそらす方がいたずら時期はあっさりと通り過ぎていくのです。


POINT2
≪「叱るハメになる状況」を、あらかじめ避ける≫

レストランや、スーパーの買い物など騒ぐのは当たり前。

本当に育て方ではないのです。
まったく手のかからなかった息子に対して、娘を叱った回数は、10倍を超えることでしょう。

娘の子育ての時には、実家の両親が言いました。
「無理に外食はやめよう。大したものは作れないけど、うちで食べよう」

その時期だけですから、宅配や出来合いものをうまく活用したり、週末にまとめ買いをしたり「叱るハメになる状況」を減らす工夫が、叱る回数を減らします。

※お父さんへ!
お母さんの買い物や、美容院などの時間をつくる工夫をお願いします。
数時間、子どもをみていたり、時にはシッターさんなどの利用を考えたり…子どもに合わせて、生活スタイルに制限がかかるストレスにご理解とご協力をいただけると嬉しいです。
子どもに対してのイライラは、“疲れていて、優しくなれない”原因は子どもではないこともあります。
お母さんが甘えられる時間を上手に作れますように…。


POINT3
≪それは、本当にしかるべきこと?≫

子どもは予期せぬ様々なことをやってくれます。

身近な大人へのあこがれから、パソコンをいじってみたり、口紅で顔に落書きをしてみたり、台所の刃物や火元をいじってみたり…

私も、5歳の頃に2歳の弟の髪の毛を切って、叱られ、近所の床屋に「あなたが連れていきなさい!」と叱られたことを思い出します。

本当にきつく叱るのは、3つのポイントに絞ることをお勧めします。

◆生命に関る危ないことをしたとき
◆人に迷惑をかけることをしたとき
◆大事なことに関する「ルール」を破った時
 (これは、4歳過ぎてから)

上記のことを心に届けたいときには、はっきりと叱ります。
普段は「まあいいか」の幅が広いほうが、いざと言うときに“心に届く”のです。

大人へのあこがれとして、“やってみたい”と行動したことは、“悪い事”と頭ごなしにせずに、一緒に触れてみる工夫ができたら素敵です。
また、「ダメ」という伝え方だけではなく
「これは、お母さんの(お父さんの)大事なもの」と伝える。


POINT4
≪叱らない代わりに後始末は自分で≫

5歳の私が、2歳の弟の髪の毛を切って床屋さんごっこをしたときに、叱られたというよりは、後始末は「あなたがやりなさい」だったのです。

一緒に叱られたと思って泣く弟をなだめながら、床屋に連れていき、自分で事の説明をする。5歳の私にはとても大変なことだったと思います。

興味本位でやってみるのはOK。だけど自分で最後まで責任を果たす。

安全な家庭の中でこそ、いたずらを充実し、
後先考えず、興味本位でしたことの結末までやってみる体験も必要ではないでしょうか?

娘が1歳半の時に、お茶をこぼしました。
台拭きを渡して「こぼしたね(事実)。拭いてね」以上。もちろん仕上げは手伝いましたが(^ ^)
元に戻して“一件落着” 
“体験”と通じて子どもの心に届きます。


POINT5
≪遠まわしな言い方はしない≫

「誰がやったの~」「何回言ったらわかるの~」「何回やったら気が済むの~」「まったく いつも」

よく、言ってしまいがちですが、
これらの言葉では、何のことを言っているのかわからないのです。

「床の上に置きっぱなしでは、通りにくいです。」
「棚の上に乗ったら、落ちるよ」
「これは大事なものだから触らないでほしい」
「叩いたら、痛いよ」
「お茶(ごはん)は大事」

など。目の前のことをストレートに伝えます。

長々とぐちぐち言っても伝わりにくい。中学や高校の時の先生で、一人はいませんでしたか?グチグチわけのわからない話が長い大人。

短い言葉で、具体的にすっきりと、子どもの心に届けましょう。

参考になることが一つでもありましたら、嬉しいです。


(参照元)https://bit.ly/34VIeGJ

私たちはいつでもここで待っています。 何かあったらぜひ頼ってください。 この「しあわせお母さんプロジェクト」の活動を継続するために、 皆さんのご支援をお願いします。