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注射など、嫌なことをするときは?

注射を嫌がり大変
子どもは嫌がるけど、しなくてはいけない時
どのように対応したらいいのか?

基本的には
☆自己決定
☆見通し

この2点がポイントなのです。

娘は2歳4ヶ月の時に熱性けいれんを起こし、その時間が長く救急搬送、入院しました。

脳が少し腫れているとのことで数日の病院生活
点滴をすることになり、看護師さんとお医者さんが来ました。

看護師さんが動かないように押さえつけようとし、娘は泣きました。

少し娘に話す時間をもらいました。

「病気を治す為に今から注射をしなくてはいけないの
(必要性)

チクッと痛いけど10数えるうちに全部終わるよ
(見通し)

針を刺すから危ないので娘ちゃんが動くなら看護師さんに押さえてもらうしチクッと痛いけど、動かないで我慢できるなら無理には押さえつけないよ。どっちにする?
(自己選択)

娘は答えました。

「10動かない」
「本当に大丈夫?動いたら危ないからね。
一緒に10数えるよ。」

私が膝に抱き、軽く手を添える程度で準備しました。
看護師さんも、お医者さんも半信半疑です。
きっとヒヤヒヤしたことでしょう。

娘は、針先を見つめじっとしています。

「1.2.3.4.5…」10を数える前に、点滴の針は無事に差し込めました。

看護師さんもお医者さんも驚きました。
看護師さん同士で引き継ぎがあったのでしょう。

勤務交代の時間になるたびに看護師さんが、「この子ですか?注射泣かない子は?」と見に来るので、娘にとってもすごく自信になりました。

注射の前に
「痛くないよ」とか「すぐ終わるから」とか
「終わったら○○買ってあげる」とか
まったく別のことを言ってしまうと、子ども自身が判断できなくなってしまうのです。

2歳過ぎてくると、話がだんだん分かるようになってきます。
もし自分だったら、何の説明もなく、押さえつけられて、針を刺されたら恐怖でしょう。

どんなに必要であっても、子どもが嫌がることをするときには、説明と合意、子どもの決定を尊重するほうがうまくいくのです。

他にも応用できます。
歯磨きも
「口をちゃんと開けてくれたら押さえないよ。
10数える間、口を開けていてね。」

シャンプーの時のシャワーも
「10数える間目をつぶっていてね」

この“10数える間”は最強のアイテムです。
スピードのコントロールができるからです。

長くかかりそうなときは、ゆっくり数えて
早く終わりそうなときは早く数えて(笑)

娘の入院の頃には、日常の歯磨きやシャンプーで
“10数える間に終わる”を活用していたので
注射の際にも『絶対終わる』という信頼があったのでしょう。

生活の中に取り入れておくと、いざというときに役立ちます。

ご興味を持ってくださった方、お試しください。


以下の音声では、注射についてきよみ園長が実際にお話をしています。

(参照元)https://bit.ly/2I3i8cx

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