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アイドルの言葉に救われた日


コンサートの空間が大好きです。みんなが大好きな人に会いに来ていて、一緒に大切な時間を共有するあの空間が。

だからこそ、終わる瞬間がとっても寂しい。明日からまたいつも通りの日々を送るんだ、非現実的な時間はもう終わりだ、と自覚するあの瞬間はすごく苦手です。

もちろん私はファンだから、あの空間を、アイドルのタレントを、あの時間を、あの景色を、全部非日常であり夢みたいな世界だと思ってました。観ている側だから。



「こんな幸せな時間が一生続けば良いのにって思うんですけど、残念ながら僕たちは魔法使いでもなんでもなくて、今日が終われば、僕たちもみなさんと同じで日常に戻ります。」
King&Prince First Dome Tour Mr. 4/18 平野紫耀 



驚きました。



彼らにも私と同じように日常があって、この空間を非日常と捉えていて、今日が終わればまたいつも通りの日々に戻る、と思っていることが。私は、この僕たちは魔法使いでもなんでもなくての部分が、彼らしいなと思いました。


続けて彼はこう言いました。

「いつもの日常の中でも、辛いこと、大変なこと、悲しいこと…幸せなことがある以上、必ず大変なこともあると思います。でもそういう時は、家族、友達、恋人、周りの人たちに頼ってください。もうそういう人もいないよって人達には、僕たちがいますから。こうやって直接会えなくても、電波を通して、雑誌やSNSで、みんなに会いに行くから。辛い時は、いつでも俺らを頼ってください。そして、俺らが辛い時はみんなに頼らせてください。」



あぁ、私はこの人のこういう所を好きになったんだな、と改めて認識しました。誰一人置いてけぼりにしない、優しく手を差し伸ばしてくれる、こういう所が大好きだな、と改めて思いました。きっとこれから辛いことがあっても、もう無理って思っても、私は何度でもこの日のこの言葉を思い出して、また少し頑張ろうって思えるだろうなと。



そして、私はいつかの彼の言葉を思い出しました。

「パッっとやめてどっか行ってやろうと思ってました。自衛隊になりたかったんです。人を助けたくて。でも事務所のひとが、精神的な面でファンの子達を助けてあげることができるんだよ、って止めて下さった。」
Ride On Time


きっと、今までも、これからも、その想いでアイドルを続けてくれるんだと思いました。



ファンなんて、勝手に好きでいるから自己責任だし、自分一人がファンじゃなくなったところで向こうからしたら痛くも痒くもない、と思うことがありました。

たしかにそれはそうなんだけど、俺らが辛い時はみんなに頼らせてくださいという彼の言葉はまるで、あなた達のために自分達がいて、同じように自分達にとってあなた達は必要な存在だから、と言ってくれているようで、すごく嬉しかったです。救われた気がしました。

最後に、私の大好きな人は、

「また迎えに行きます。
今日は本当にありがとうございました。」


と言って階段を上って行きました。その背中がいつにもなくかっこよく見えました。




彼は、自分のことを、自分は王子様なんかじゃないって言うけれど、間違いなくいつも辛い時に手を差し伸べてくれて助けてくれるのはあなただし、ついて行きたい、もっと素敵な景色を一緒に見たいと思うのは、あなただよ、と思いました。

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