ドラマ【THE MENTALIST】の描写をメンタリストが解説
こんにちはメンタリストHamuiです。
少し前に海外で放送されて、後に日本でも放送されるようになった『THE MENTALIST-ザ・メンタリスト-』という海外ドラマをご存知ですか?
主人公であるパトリック・ジェーンが人間心理を巧みに操る観察眼と推理力を使って、次々と事件を解決していくドラマです。
不思議な描写が続くので視聴者からすると「これはどういう意味だったのだろうか?」と気になりますよね。
ドラマにはパトリックが使ったテクニックの解説が無いので余計にわからないのです。
ということで、今回は『THE MENTALIST』の中で使われたテクニックを少しだけ簡単に解説をさせていただきます。
【はじめに】ドラマのメンタリストは本当のメンタリストではない
メンタリストというのは、このドラマの影響のイメージが非常に強くなってしまって「相手の心を読んで操る人」と思われがちですが全く違います。
そのことは頭の片隅にでも置いておいてください。
これを聞いて驚く人もいると思いますが、あなたが知っているメンタリスト像はメディアが作り上げた虚構の姿なのです。
メンタリズムというのはメンタルマジックの事で、それをパフォーマンスする人がメンタリストです。
つまり、メンタリストというのはマジシャンです。
詳しくはこちらの記事で解説していますので興味がある方はあわせてお読みください。
とはいえドラマ『THE MENTALIST』は非常に細かく心理術などのテクニックを再現しているので、バラエティとしてはめちゃくちゃおもしろいんですよね。
ではシーズン1の1話のワンシーンを解説させていただきます。
パトリック・ジェーンは自分を有利に進めるテクニックを使用する
『THE MENTALIST』では必要以上にくどい描写を視聴者に見せることで、意味ありげで独特の間を持ったドラマとなっていることに気がついていますか?
普通に見ていたら何も気が付かないまま見終わっているかもしれませんが、ひとつひとつのシーンには意味が込められています。
シーズン1の1話の冒頭でのシーンを解説しましょう。
ある事件が起こる場面から始まり、主人公のパトリック・ジェーンはいきなり奇行に走るのです。
なんと・・・事件が起こった直後に容疑者の家に勝手に入ってしまうのです。
引用:『THE METALIST』より
するとパトリック・ジェーンはキッチンに行って、やかんにお湯を沸かしはじめ、冷蔵庫からハムやチーズを取ってサンドイッチを作って自分の家の食卓のように食べ歩きます。
引用:『THE METALIST』より
あなたは他人の家で断りもなく勝手に飲んだり食べたりできますか?
普通ならできないし、しようと思いませんよね。
そして沸かしていたお湯で紅茶を入れたところで、容疑者の女性が入ってきます。
もしあなたが女性の立場だっただとすると、パトリックの行動を見た時にどう思いますか?
「勝手に何をしているの!?」
「誰!?」
こんなふうに思いますよね。
しかも初対面だと変な人だと強く印象に残り、その印象はこの先も続きます。
これは心理学で初頭効果というものです。
第一印象が変わり者な人は、その後もおかしい行動や変な言動があっても、その人はそういう人だと思って受け流しますよね。
引用:『THE METALIST』より
実はパトリック・ジェーンは、この初頭効果を使って自分の印象が決まるのを逆手に取っているのです。
ワザと自分のキャラクターを誇張して、あとで自分が有利になるように演じているのです。
このように、無作法な人だと相手に思わせることで「隠した証拠を隠し直さないと」と思わせ、どの方向を気にしてるのかをじっくりと観察してします。
そして謎を解決していくという流れになっています。
この他にも話の中にいくつもの心理テクニックを駆使したシーンがあるので、ぜひ楽しみながらドラマを見てください。
僕のブログでパトリックが使ったテクニックをさらに解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。
ドラマの魅力、テクニック、オススメの視聴方法などを書いていますので参考にしてください。
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