オレンジジュースの話
さて本日は出社です。
たまにふと思い出から取り出して
眺めてまた大事にしまってる出来事
最近何かの拍子で思い出したのでそれを書きます
デンマークではそれぞれ違う2つの学校に
行っていたのだけど
1つめの学校が終わったタイミングで
3ヶ月くらい暇があったから
ヨーロッパをふらふら回っていて
その中でもスペインは良いな〜好きだわ〜
と思ってたからだいぶゆっくりしてたのだけど
デンマークでは共同生活で
その後は旦那や友人たちが来てくれて
3週間くらい一緒に遊んでたから
それが終わって1人になって
ふとものすごい孤独に駆られていたわけです
会社も辞めて仕事もせずお金もなくなっていくし何を自分はやっているんだろう
とエアビで取った大きい部屋で
悶々と過ごしていて
大体こうなる時は
何もしてなくて人に会ってない時
というのは分かってたから
これはいけない腐っちまう
と思ってエアビを飛び出し
ドミトリーの二段ベットが並び
知らん人たちと共同で生活するゲストハウスへ移動
何かが劇的に変わるわけではないけど
たまにHola〜とか
何作ってんの〜とか
そういう小さい会話が
ああ世の中には他の人もいる、自分だけではない
と思ってほっとしていた矢先
共同の冷蔵庫の中の自分専用スペースから
買ったばかりの果実100%搾りたてフレッシュ
オレンジジュースが消えていて
ちゃんと名前も大きく書いてたのに
空のペットボトルがゴミ箱の中で発見
その他の食材も使われてたりなくってたり
落ち込み気味だった当時の自分は
ゲストハウスの住民たちを信用してたのもあり
結構ショックを受けて
でもまぁそうだよな海外だしな
一緒に生活してるんだもんな
そういうことあるよな…はぁ
みたいにもう誰も信用したくないモード
に入ってたときに
同じ部屋で一回も話したことなかった
チリ人のお姉さんが
🇨🇱あんたどしたん?
何、オレンジジュースがなくなったって?
🇯🇵大したことじゃないよまた買うから大丈夫
🇨🇱大したことあるよ!自分のものがなくなったら嫌でしょ!悲しいときは悲しいんだよ!
へいへいこの子のオレンジジュース誰か知らない?!
って私よりも怒ってくれて周りに聞いてくれて
悲しいときは悲しいで良いんだ
一緒に怒ってくれるような人がいるんだ
と本当に心が救われた
自分はあれくらい人に親身になれるだろうか
言葉にならない感情を代弁するような
人への深い共感を持てるだろうか
といつも思い出す
当の本人(仲良くなった)にその後
この話をしたら
🇨🇱大したことじゃないワ!ははー!
といつも通りのテンションで笑ってて
結局オレンジジュースは戻ってこなかったけど
代わりに得たものがたくさんあって
今でも大事にしている思い出
ほなまた
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