見出し画像

新聞に載ったんだけどなんか違った話

地元の写真館スタジオ装花をしました。
新聞の取材を受け掲載されたんですが
見出しに大きく規格外の花活用と書かれました。

市場に出荷しなければ規格外となるのかも知れません…

けどそう言うにはあまりにも美しいとみんな口を揃えて言います。

新聞に載ることが凄いことかもしれないけど
取り上げてもらって嬉しいことだけど

重要なのは内容であるということ。

今回掲載していただいて
感じた事。

今回の新聞記事を見て連絡をくれた方が素敵な取り組みですね!
と何件かメッセージが来ました。
ありがとうございます。

しかし私は誤解を招く表現と感じ
好きではなかったんです。

周りの人には
あの記事地で嫌な気分になる人はいないし
誤解もされないから大丈夫だよ
考えすぎ、普通の人はそこまで考えて見てないよと言われ
…まぁそう言われれば…

とは思ったんですがやっぱり納得できず新聞社に
電話させていただきました。

SDGsの観点から素敵な取り組みだと思い
だそう

だからあっちは絶対ロスフラワーや規格外と言うワードを
入れたいんですよね

SDGS話題性と流行り、風潮
そもそもSDGSと思って私はやってない

取材中に何度も規格外の花を使ってるんですよね?
規格外ですよね?と何度も言われ
え?‥と思いました。
(そこそんなに強調する?って思うくらい)
出荷できないからって規格外とは限らないじゃんね

そこで気付いたんです。
私が販売しているお花たちは
市場集荷品もあれば
市場出荷品とほとんどない変わらないもの(レスキューなんかは特ににそう)
農家さんにオーダーしているもの
なので…

しかもプライドとこだわりを持った農家さん達なので絶対に売れないような
お花はよこさないし私も花屋なので
きちんと美しいお花を自信を待って販売しています。

良いものしか出したくない職人気質の農家さんだから
花屋としてきちんと等級や品種、相場を知ってる花屋だからこそ
お客さまたちがお花が本当に大好きな方ばかりだからこそ
規格外という言葉に当てはめられてしまいますが
質の良い花を使わせていただいています。

だから何も知らない人に
規格外と言われると、とても嫌なんです、それは今回気付いた事です。


とても丁寧に取材していただいたんですが今回は
見出しの表現が自分の意図する事
ブランドを地域に広めたい
地元の質の良い花を広めたい
とは全く逆に捉えられました
(私個人の感じ方です)

多分記者さんが書きたかったのは
規格外やロスフラワーを入れたかったのでしょう
私はロスフラワーという言葉はやめてくださいねと話しました。
だから規格外と書かれたんだと思います。

新聞なんてそんなもんさ
こっちの話を聞いているようで
あっちの書きたいことしか書いてない
上手く一般の人に伝わらないもんだよ。

規格外…
まぁそうなっちゃうけど
芯が曲がってたり花びら欠けてるの
とかと違うもんね。
そんなの絶対出さないし。

と農家さんと話していました。




先日農家さんと一緒に、また取材を受けました。

次に掲載させて下さいと言われていたんですが
SDGSでお花レスキュープロジェクトの記事を書くならやめてください。

新聞記事を見てレスキューや規格外品を買いたい!というお客さまが増えては一般の花屋さんはどうなるんですか??農家さんは何のために良い花を生産、出荷してるんですか??

私はロスフラワーの取り組みで生花の消費を上げるのを目的としていて
ロスフラワーを救えばロスフラワーの対策になるとは思っていません。
花屋さんで花を買ったり
日常に花を取り入れてこそ
生花の消費が上がってからこそ
ロスフラワーというものが減ってくるんではないでしょうか??

と話しました。


すると農家さんと二人で取材は受けたのですが
記事は延期させて下さい。
となりました。

農家さんと取材を受けることで
真の意味をわかっていただけたと思います。
農家さんがどんな気持ちで仕事しているか
私が何を伝えたくて活動しているのか

正直記事が延期になってホッとしています。
SDGSでレスキューを書かれるのが嫌だったので。


記者さんにはいつも丁寧に取材していただいて感謝しています。
これからも菊川の素敵な記事を書いていただけたらと思います。

そしていつか、この花業界の問題を
理解していただいて記事にしていただけたらと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?