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コロナで入院してます(2)

入院2日目。病院の生活は規則正しい。朝6:30、完全防備の看護師さんが入室。検温、血中酸素濃度、血圧測定、問診。「気分は大丈夫ですか?」等々、看護師さんの気遣いと優しさに癒される。熱は38.5度~39度。上がったり下がったりで熱は乱高下。38度代を超えると解熱剤を投与。また血中酸素濃度を97以上に維持する為に酸素吸入も1~2Lを鼻からパイプで注入。よく死にそうな老人が鼻から入れてるパイプだ。こんなの自分が付けるはめになるとは!病院食はそりゃ美味い訳ないが、幸いに嗅覚も味覚も食欲だけは確りあり完食だ。コロナには根本的な治療薬がないのだから、息して食って寝るしかないのだ。病室には午前中、業者の消毒と清掃が入る。部屋の隅々をアルコールで消毒してくれる。当然気持ちいいし非常に安心感を感じる院内マネジメントだ。同日午後、主治医と治療方針をディスカッションし、肺のCTの状況と高熱が続いていることを勘案し「ステロイド」点滴を実施する提案を受けた。ステロイド治療は自分の行き過ぎた免疫にブレーキをかける治療方法で、要は敢えて免疫力を弱めてウィルスへの過剰反応の自虐性を抑えるって逆転の発想的治療方法だ。ステロイド投薬はスタートしたら2週間継続要とのこと。まぁ攻めの姿勢で行こう!ってことで2月25日からステロイドの投薬を決めた。点滴時間は毎日1時間くらい。点滴用のパイプが腕に埋め込まれることに。なんだかパイプまみれで正に病人だ。

家族はというと嫁・長女・次女3名共にPCRの結果は陰性。ただし保健所の規定で2週間は原則外出禁止。長女は病院勤務なので、病院側の規定でも出社禁止となるが、本人精神的に疲れてたらしく丁度年次休暇で長期休養を取ろうとしていたタイムミングだったらしく今回の強制休養はラッキー!と笑っていた。夕方、家族が愛犬のセナを連れて病室がかすかに見える公園に足を運んでくれた。病室の窓枠の上に立つと、どうにかその公園が見える。夕暮れ時に愛犬の散歩ついでに長女が病室の私に手を振ってくれた。とてもほのぼのとした時間だ。熱は依然下がらず辛いが小さな幸せを感じた。

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