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コロナで入院してます(初日)


こともあろうにコロナ陽性で入院する前代未聞のアクシデントに遭遇。さすがに想定外の展開でかなりショックだったと同時に、仕事や家族を含め大切な隣人に大変な迷惑もかけることに、私を触媒に更なる感染がおこっていないかが先ずは心配で焦りが募ったが、今のところ私からの二次感染者の情報はなく良かった。

どこで感染したかはおおよそ察しがついていた。2月15日の夜にちょっとしたLive配信イベントに立ち合い、どうやらそこでもらってしまったらしい。イベントでの接触者が陽性だったとの連絡を受け19日に近隣病院でPCR検査を実施。PCR検査の結果は20日に一旦「陰性」とのことで安堵したが、同日夜から急に熱っぽくなると同時に倦怠感に見舞われた。直感的に「なんかヤバいぞ」と感じた。21日は日曜日なので22日に再度病院でPCR検査を実施、運悪く翌23日が祭日の為PCR再検査結果通知は24日AMで、保健所からビンゴ「陽性です」の宣告。

保健所からはマニュアル通りの指示が電話越しであれこれ告げられ「松本様には都内のホテルで隔離療養をお願いします」とのこと。気が動転してるので、何を基準にどう判断したら良いのか微妙に迷ったが、取り合えず言われるままの指示をメモを取りながら一通りを確認、保健所担当者の女性に「了解しました」と告げた。ホテルは1日置いて26日に車の迎えが来るのでそこまでに準備しておいてくださいとのこと。でも2日後って流石に遅くない?。電話を切ってからあれこれ冷静に考えた。俺59歳だろ、日頃から酒量は多いし、健康診断の肝臓や腎臓の数値は正直良くないよな…。なんか熱も38度超えてるしな、ビジネスホテルで体調が急変して死ぬのも嫌だし、PCR受けた時にM病院の院長が、「今ならM病院は病床数のゆとりあるから、M病院を希望するなら保健所に相談してごらん、決定権はすべて保健所だけど言うだけ言ってみれば」とのアドバイスを思い出し、早速保健所にコールバック。年齢や健康診断の数値でγGDPやら尿酸値など悪そうな数値をまくしたて、M病院の院長とのネゴっているこを上手に伝え、電話を切った。数分後「松本様、本日24日の17時からM病院に入院して頂くことになりました。すぐ準備してご家族に運転いただき自家用車で来院ください。」との通知が保健所から来た。言うだけ言ってみるものだ。早速、トランクに下着や適当な身の回り品、ITグッズ、大量のペットボトルのお茶やジンジャエール等をトランクに詰め込んだ。なにやら親族からの差し入れのトラブルがあり入院後は家族からの差し入れは禁止とのことで、必要なものは食品以外はAmazon等で手配は可能、決められた飲料やお菓子類は病院併設のコンビニに週2回オーダーができるそうだ。

17時、嫁さんの運転でM病院の専用通用門に到着。完全防護服の医者と看護師がお迎え。当に絵に描いた様なパンデミック医療現場の図。ここに自身が当事者として佇んでいる違和感と現実。医師より一通りの問診を受けたのち採血と肺のCTスキャンを実施し病室へ。17時以降がコロナ患者の入退出の限定時間らしく、この時間になるとあちらこちらに間仕切りができ、コロナ患者用の5F の特定病室エリアに業務用エレベーターで移動。入院直前は個室は保証されるものではありませんとのエクスキューズがあって「まじか?」と心の奥底で叫んだが、通された部屋はTV・冷蔵庫・シャワー・トイレ付きの広々とした優雅な個室だった。

暫くして早速、夕食。食事は、紙皿にラップした容器に、おかずやごはんが盛られてくる。基本紙皿や紙コップですべて使い捨て。食事は終わったら使い捨て容器はビニール袋に入れて部屋入り口に設置された専用段ボールに収めておく。寝巻・タオル類も支給され、使い終わったら同じくビニールで包み投下の専用BOXに収める。廊下を歩くときはマスク必須。

初日夜は、39度まで熱が上がり辛かった。看護師さんがアイスノンを取り換えてくれ、持参したオデコ冷却シートを頭と首筋に張り付け急速冷却をアシストする。正直高熱は辛いが、不思議と慣れてきて意外と平常心。気が付けば人生初入院。



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