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名前の話の続き

たとえ同じ名前を口にしても、
頭の中に浮かんでいるイメージは、
みんな違う。

「犬」という言葉を見たり聞いたり言ったりした瞬間に
あなたの頭にうかぶものと、
私の頭にうかぶものは違う。
チワワかもしれないし、チワワでも同じ顔だとは限らないし、
何をしている、どこにいるチワワかは
「犬」という言葉だけでは伝わらない。

ざっくりとした共通認識なんだよね。

だから名前があっても、
名前が伝わっても、
伝えたいことが伝わっているとは限らない。

自分が見ているものは自分にしか見えていない。
同じものを見ていても、同じようには見えていない。

考えてみれば当たり前だけど、不思議。

同じ動作をしていても、
自分とそれ以外の人の筋肉は同じようには動いていなかったりする。

同じ美味しいでも、
どう美味しいと感じているのか何を美味しいと感じているのかは
人によって違う。

正解も間違いもない。

ただそれぞれに見えているものがあって、
感じている気持ちがあって、
感覚があって、
記憶があって、
名前がある。

だから、きっと、
名前を知ってるからって油断しちゃダメ。

大切なのは名前じゃなくて
その中に見てるものだもんね。

名前を伝えるんじゃなくて
中身を伝える。

名前を知るんじゃなくて
中身を知る。

そんなことを意識しながら
人と向き合っていきたい。

新しい世界が見えてきそうじゃない?

最後までありがとうございました。