【リモートチームでうまくいく①】「仕事はオンオフが大事」は思い込み?

タイトルでだいたい内容が分かる本があります。
今回紹介する『リモートチームでうまくいく』(倉貫義人)もだいたい内容想像つきそうです。なぜなら皆さんはすでにリモートワークを経験しているからです。

コロナ禍前からリモートワークに取り組んだ企業のノウハウ

そもそも本書は2016年に書かれています。当時であれば進んだ働き方だったと思うんですが、今はもうそこまで新しくはない。だから読む必要がない?

いやいやそうではありません。
現在は強制的にリモートワークになり、リモートワークがイレギュラーな働き方として認知している企業もあると思います。本書はコロナ禍前よりリモートワークをレギュラーな働き方として取り組んできています。つまり、新しい働き方を模索しながら、リモートワークのなかに効果的なオフラインイベントを入れる事で、リモートチーム力を上げているのです。

良い悪いは度外視しますが、今は「強制的にリモートワークを強いられている」状態だと思います。いずれは元の働き方に戻るのか? それとも新しい働き方が定着するのか?

本書はリモートワークを早くから取り組んだ企業の努力とノウハウが詰まった本です。良いものは取り入れるべきですし、思考はアップデートすべきです。なので私見も交えながら面白かった点をピックアップして紹介します。

「仕事はオンオフが大事」は思い込み?

皆さんも働きながら気づいたと思いますが、仕事のオンオフが曖昧です。通勤中に徐々にオンオフ切り替えて行くとか、着替えでオンオフとかあると思います。でもリモートワークはそれが曖昧。ずるずる仕事を続けたり、仕事の合間に家事や家族の時間が入ったり、正直言って私は調子が狂ってしまい嫌でした。

でも本書にはどう書いてあったか。
お昼休みはランチで家族の時間を過ごすことができるし、仕事が溜まっているなと思ったら、夕食後に少し仕事をすることもできる、と書いてあったんです。
そうです、オンオフがないことが良いことのように書かれていました。
なるほど〜。リモートワークにオンオフを求めるから変な感じになってしまったのですね。

それに関連してですが「ワーケーション」という旅先で仕事する働き方があるじゃないですか。私はそんな働き方考えられないと思っていたのですが、この本読んだらアリだなと思いました。今までは夏休みシーズンなど人が混む時期に旅行したわけですけど、時期を外して安く旅行して、体は旅先にあるけど仕事はして、休日は観光するとかできるわけですね。
なるほど〜。仕事はオンオフが大事という思い込みがあったことに気づかされました。

リモートワークであるからこそ雑談は奨励

雑談がなくても平気な人もいれば、なくて寂しい人もいると思います。
私は寂しい人です。チャットで雑談もなんかなあ〜、忙しいかもしれないしなあ〜、という思いがリモートワークによる雑談が発生しない原因です。
雑談することでアイディアが生まれたり、イノベーションが起こるきっかけにもなります。
またリモートワークは個人の感情を拾いにくいので、個々の思いを発信しやすくするような仕組みが大事です。だから、雑談専用のチャットルームなどを作って、会社全体で雑談を奨励しようと本書では書いてありました。

そうですよね、雑談していいのか悪いのか分からないからやりにくい。しかも雑談を書き込んでいるのが自分だけだったら地獄ですね!

第三の場所を作る

リモートワークにより家族の時間が長くなるのはいいですけど、オフィスメンバと飲みに行ったりすることは無くなるので交流が減りますね。だから勉強会などを作って、積極的に交流できる第三の場所を作ろうと書いてあります。オフィスメンバじゃなくても、ネットのコミュニティに参加したりして、交流を積極的に増やす努力が必要だと。あとちなみにリモート飲み会についても書いてありましたけど、最大4人だそうです。それより多くなると「置いてけぼり」ができちゃうんだそうです。リモートワークの先輩企業の人がいうからそうなんでしょう。まあ確かに考えると4人ぐらいが妥当かもしれませんね。

長くなるので次回へ続きます。


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