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『ステージ・マザー』(2020/カナダ)

まずはあらすじ。テキサス州に住む老夫婦の元に訃報が届く。縁を切って疎遠になっている息子が亡くなったのだ。

息子はLGBTであり家族と和解することが出来ずにサンフランシスコで暮らしていた。母であるメイベリンは葬式に行くべきだというが、父は息子の嗜好を恥じて勘当しているので行く必要はないといって意見は割れる。

納得できないメイベリンは夫の反対を押し切り、単身サンフランシスコの葬式へ出かける。

おそらく60歳以上であろうメイベリンは最初は戸惑いながらも息子のパートナーや親友と親睦を深めていくなかで息子がゲイバーの経営者だったことを知る。さらには遺産相続としてメイベリンが赤字のバーを引き継ぐことになり、てんやわんやするというコメディ映画である。

今は亡き息子の性的嗜好を理解できずに勘当した母が後悔し、罪滅ぼしのようにそれを理解しようという映画のように見えるんですが、それよりも60歳過ぎてから異文化バーの経営者に挑戦することで輝き出すシニアという色合いの方が強く感じましたね。

コメディ映画なので随所に笑いあり、ご都合主義な展開がありますが、最後のステージ演出は見もの。あと劇中の音楽が良い、どれも好き。なんとなく悲観的に感じていた老後が少し楽しみになれました(笑)。

(面白さ:★★★★★★☆☆☆☆)


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