見出し画像

『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(2008/アメリカ)

インディ・ジョーンズシリーズは気がついたら金ローで放送されているイメージがあるので、シリーズ作品は何作もあるのかなという気がしますね。私もよく分かってないのでこの機会に整理してみました。

<インディ・ジョーンズのシリーズ一覧>
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』 (1981年)
『魔宮の伝説』 (1984年)
『最後の聖戦』(1989年)
『クリスタル・スカルの王国』 (2008年)
『運命のダイヤル』 (2023年)

このように最新作をあわせても映画は5作なんですね。もっとあるかと思いました。

ちなみに今回投稿する『クリスタル・スカルの王国』は2008年の作品です。当時のハリソン・フォードは60歳過ぎていたので、「いつまでインディ・ジョーンズやるんだ!?」というディスも聞こえていました。その少し前の2006年には『ロッキー・ザ・ファイナル』も公開されており、こっちもスタローンが60歳超えていましたので、この人たちはいつまで過去の栄光にすがるのかという声がしていたように思えます。

2000年代の感覚では60歳は定年の年齢でもありましたから、そう考えるのも自然だったかもしれません。今はもう人生100年時代が新しい常識になりつつありますので、60歳なんてまだまだ若いです。まさか2023年に80歳でまたインディ・ジョーンズやるとは夢にも思いませんでしたが(笑)。

逆に2020年代になればCGで若かりハリソン・フォードを使うこともできますので、なんかもう永遠にやってほしいなあとも思います。

三部作から20年の時を経て復活

さてインディ・ジョーンズシリーズに戻りますが、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』『魔宮の伝説』『最後の聖戦』の三作は1980年代に公開されており、三部作という扱いだったようです。そこから20年ぐらいあけての作品です。マトリックスシリーズも初期3部作から20年後ぐらいに新作公開してますから、三部作には20年後に新作作るみたいな流れがあるのかもしれませんね。

まあインディ・ジョーンズのあらすじなんてだいたいいつも同じ(失礼)ですから、特段説明することもないでしょう。面白かったところをいえば、60歳ぐらいのインディ・ジョーンズがなんか一番サマになっているように見えたことです。これは人生100年時代の認識が広まった現代に観たからそんなふうに思えたのかもしれません。

インディ・ジョーンズの悪役はだいたいナチスでしたが、今回はソ連ということで、ケイト・ブランシェットが悪役で登場します。並走する車上でのサーベルのシーンは面白しろくて印象に残っていますね。

またインディ・ジョーンズといえばオカルト現象が最後におきます。一応ジョーンズ博士はそれを信じない設定ですけどいつも最後に目撃して世の中には不思議なこともあるって感じで終わります。でも今回は最初からケイト・ブランシェットが超能力研究の博士とかいう設定できたので、20年の時の流れがインディジョーンズ=オカルトという認識を植え付けたのかもしれません。

若かりし頃のハリソン・フォードのインディ・ジョーンズ三部作の頃から過ぎた20年の月日は、きっと監督も俳優も作品を俯瞰するには十分な時間だったに違いありません。アクションも音楽も爽快で60代なんてまだまだ現役と思わせてくれる楽しい映画でした。

(採点:★★★★★★★★☆☆)

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?