【リモートチームでうまくいく②】個人のタスク見える化をして不信感をなくそう!
前回の『リモートチームでうまくいく』のアウトプット読書の続きです。
「隣の人は何しているの?」状態をなくす
同じ空間で働いていれば、なんとなく隣の人が何をしているかは分かります(もしくは分かったような気になります)。でもリモートワークだと全く分かりません。何をしているか気になるけど、何をしているか分からないから、今質問していい時間なのかどうかも分からない。
だからこそ、「個人タスクの見える化」して共有することが大事と本書には書かれていました。オフィス勤務でもやったほうがいいのでしょうけど、そこまで課題が顕在化しておらず、リモートワークだからこそ顕在化した課題です。仲間への不信感、無関心を解消するために「個人タスクの見える化」はオフィス勤務になっても残したほうがいいのではないでしょうか。
少しズレますが、読書の時間でも予定表に入れようと本書に書いてありました。
どういうこと? 例えば電車移動中に読書をしていた人もいると思います。リモートワークになったら読書時間がとれなくなったという人もいるでしょう。どうしたら良いかと言えば、予定表に読書の時間を入れてその時間で読書をするのです。その予定表は個人の予定表ではなく、仕事の予定表です。そこで読んでいる本も共有する。
つまり、読書時間が確保できる上に、読んでいる本を共有することで、「同じ本を読んでいます」「読みたいと思っていました」等のコミュニケーションが生まれるメリットもできます。これは私もやってみたいと思いました。
日報ではなく日記を書く
私が本書で一番面白かった一文を抜粋します。
“リモートチームでこぼれ落ちやすいのは、働く人の感情を共有する時間です“
そのため著者のチームでは日報を書くことも検討したらしいのですが、それだと無味乾燥すぎるので、ウェットな感情を共有する手段として日記を書くことにしたそうです。強制ではなくて自主的に書いているそうなのですが、日記にコメントがついたりすると、日記を書き続けるモチベーションにつながっているとのことです。
この取り組みはとても面白いなと思いました。
多分日記書くのが好きな人は毎日書くんでしょうけど、そうではない人は書かないと思うんです。でも何か言いたいことがあるときは、日記で表現できれば、感情の共有がやりやすくていいなと思いました。
私見たっぷりのまとめ
薄々感じていて、それなりに取り組んでいたのですが、本書を読んで確信しました。リモートワークでうまくやるためには共有するアウトプット量を増やさないければならないと思います。リモートワークで仕事が効率化した部分もあると思いますが、感情が伝わりにくいから、報連相がやりにくくなった側面もあると思います。
著者のチームはコロナ禍前からリモートワークを試行錯誤していたので、個人の感情を拾う仕組みを確立しています。でもコロナ禍により強制的にリモートワークに移行した大変の職場は苦労していると思います。そうはいってもリモートで案外仕事もできてしまうので「このままリモートワークのままでもいいんじゃない」といって進める職場もあるでしょう。で、上の人が「リモートで何か問題ある?」って聞くわけです。
さて、これで何て答えますか? 「あ、大丈夫です」っていうんじゃないでしょうか。確かにリモートでも概ね大丈夫だろうと思います。
メンバと時間をとって議論したならOKだと思います。
自宅環境の問題で腰痛で悩む人もいたり、育児との両立が難しかったり、感情を共有することができずに仕事のやりにくさを抱えていたりする人もきっといると思います。また本人が気づかずに時間をかけて顕在化する問題もきっとあるだろうと思います。
今はコロナ禍の真っ只中なので難しいかもしれませんが、リモートワークを継続するのではあれば、この課題はクリアにして継続してほしいなと思います。
リモートワークをやることによって以下の三種類の人がいると思います。
1. オフィス勤務よりリモートワークの方が良い人
2. リモートワークよりオフィス勤務の方が良い人
3. リモートワークでもオフィス勤務でもどっちでも良い人
ここから先は出典元を忘れたので不正確ですが、以下のように分析できるようです。
1.は「人との関係性を求めない人」なのでリモートワークを好むそうです。
2.は「人との関係性を求める人」なのでリモートワークが辛いそうです。
3.は「人との関係性はあってもなくてもいい人」なのでどっちもいいそうです。
もちろん小さい子供がいるとか家庭環境もありますが、「人との関係性」の観点で考えるとこのように分析できます。だからリモートワークで仕事を進められる人が進められない人をみて「なんで仕事できないの」というマウンティングをしてはいけないと思いますね。それぞれの立場を理解をして、それぞれに合った解決策を取りながら仕事を進めるのが、今流行の多様性の理解にもなるのではないでしょうか。
なのでつまりリモートワークに本腰入れて取り組むのであれば、議論した上で本格導入した方がいいですね。とはいえオフィスワークに戻るのもどうかと思いますので、リモートワークしながら、より働きやすいリモートワークの形を模索するべきなんじゃないかと思いました。
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