原書コンプレックスを持っている方へ
みなさん、なんとなーく原書コンプレックスを抱えていませんか?
どういうことか。例えば、「マルクスの資本論やカントの純粋理性批判のような本を原書でどうしても読めないので学者の噛み砕いた要約本しか読めないこと」にコンプレックスを持ったりしていませんかという話です。
「読むなら原書だよねー」とかっこつけて資本論に手を出しても何を言っているのか分からず、自分は頭が悪いと落ち込んでしまう。
しょうがなく要約本に手を出します。さすがにそれは読めるので、なんとなく分かった気がするけど「分かった気がするだけ」で実際は分かっていないんじゃないかと不安になる。
「やっぱり原書で読まないとだめだよなあ、、」と思う。
これが原書コンプレックスです。
もし、こんな思いを持っている人がいたら考えてみてほしい。
そんなに原書を読むことが大事でしょうか。
忙しいビジネスパーソンは原書と格闘する時間なんてないのです。
要約本を軽視してはいけません。
ある本によると原書の哲学書は、訓練なしで読み解けるものではなく、3年程度の勉学の後、ようやく読み解けるらしい。
ビジネスパーソンになっていろんな原書と格闘するのは、効率的ではないのです。
原書の読み解きは学者の人に任せましょう。彼らはとてもわかり易く現代に例えて要約してくれます。それでいいじゃないですか!
もっと知りたかったら、その要約本だした人のイベントなんかに顔を出して、質問してみたりして理解を深めましょう。
でも「要約本で入門程度の理解をしている」という認識は忘れてはいけないと思います。
本当に原書を読んで理解したいなら、3年程度の訓練は必要だし、そのコストを支払ってまで理解したいのかと考えましょう。
原書は理解できないけど、要約本で興味が出た。今度、関連書籍や関連イベントに参加してみよう。
ビジネスパーソンはそうやって自然に体になじませていって、おおまかに理解できればよいのではないでしょうか。それを本職のビジネスに活かして、プロフェッショナルを目指す方がいいんじゃないかと思います。
そう考えたら原書コンプレックスはなくなると思います!