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投資資金1,000万円で何をすべきか

資金がないと投資はできませんが、資金があっても何に投資をすべきかは悩むものです。今回は、投資資金1,000万円で何をすべきか、ということで色々と書いてみたいと思います。

投資資金の目安

投資はコツコツ、とはよく言ったものですが、現実には投資に目がいくのは資金が実際にできたときです。100万円や200万円では恐らく余剰資金といった感覚が薄いのですが、1,000万円が実際にあったとしたら、投資を検討する人は実際多いのではないでしょうか。もちろんもっとあったら、というケースもありますが、仮に5,000万円あったとしても、恐らくとりあえず1,000万円から考える、という人も少なくないはずです。

投資資金の配分

まとまった1,000万円があったとして、人の考え方は2通りに分かれます。

① 1,000万円でまとめて買える何かを探す
② 1,000万円を小分けにして例えば100万円ずつ買える何かを探す

投資の世界は、資金量がものを言うケースも多いので、資金のあるうちに①のような投資商品を探すことは大切です。実際、1,000万円からというものも少なくはありません。それに②のような投資をしてしまうと、その後把握をするのが大変、というデメリットもあります。

①で気を付けたいのは、投資資金を引き出したり、一部解約したりすることができるかどうか、という点です。もちろん、投資を検討するタイミングでは余剰資金であっても、いざとなれば必要になることだってあります。まとまった資金を拠出するときには後のことも考えておきましょう。例えば、プライベートエクイティファンドなどは最近は小口化されているので、1,000万円くらいあれば買えることもありますが、資金が実際にリターンとともに返ってくるのは5年10年先なのです。

まとまった1,000万円の投資先

まとまった資金にしてしまう理由の多くは、金額的な制約以上に、管理のしやすさにもあると思います。貯まるまで放置していたあなたの性格からすると、そのまま現金で置いておくよりも利回りが高ければいい、それくらいの感覚の方が強いかもしれません。

恐らくそんな方の第一の選択肢は貯蓄型保険です。預金よりも利回りが高く、そして長期的に増えていくイメージが描けます。ただし、海外の保険商品と比べると、日本は金利そのものが低いので、保険で運用する、という考え方は徐々になくなっている、と言えそうです。

次に出てくるのはファンドラップのような運用スタイルでしょうか。完全お任せモードで運用できるならいいかもしれない、そう思う人もいるはずです。ただし、まとまった資金というのは鴨が葱をしょって来るようなものなので、手数料の高い運用に出会わないことだけを祈ります。
あるいは、もう少し投資そのものに興味があるのであれば、IPO(株式上場)に合わせて投資をしてみるのはありかもしれません。いきなり大型株を長期保有するのは安易だし、例えば30代なのだとしたらこの先お金にそんなに困ることは想定されませんから、何か投資のエピソードで味付けをしてみたいものです。日本でも海外でもIPOは良い投資のチャンスであるとは言われています。公開市場であるだけに、手数料は安く、そして当たったときの実入りは良いです。ただし、リスクはそれなりにあります。

小分けにした1,000万円の投資先

恐らくあなたは手数料の高さなどを実感して、あるいは分散することの大切さを知って真剣に投資に向き合う一人の投資家です。例えば100万円毎に小分けにしたなら、思う存分10つの投資先を吟味することに時間を割きましょう。それが何より投資家としてのあなたの糧になっていくのですから。
ただし、気を付けたいのは、小分けにしすぎると選択に適当さが出てきてしまう、というところです。1個しか選べないと言われたら真剣に選び抜く人がいる一方で、10個選べと言われたら最後の方はとりあえずこれで!みたいなものが出てきたりしますから、良し悪しです。

インデックスファンドをもし選ぶのであれば、日本株、米国株、欧州株など細かく分かれたインデックスファンドを10つ選ぶのと、世界株のようなより大きなインデックスファンドを1つ選ぶのでは大差がないこともあります。分散しているようで分散していない、という状態にならないようにはしたいものです。それにインデックスファンドはどこまでいってもインデックスを真似ているだけなので、そもそもどう頑張ってもリターンが出ないことはある、このこともよく分かっておくべきでしょう。

最後に

さて、あなたが投資資金1,000万円を持っていたとしたらどのように考えるでしょうか。30代のための金融塾でもトピックとして取り上げたいと思いますのでお楽しみに。


いただいたサポートはしっかり運用し、運用利益を含めて運営に役立てたいと思います。