![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13916986/rectangle_large_type_2_b6760c6ab8b550f8d48f004413074ef1.jpg?width=800)
あの夏はもうない
流れる季節に揺れてたらいつの間にか夏は終わる
きっと気づけば冬が来てまた夏が
来るって分かってるのに終わるのは淋しい
どこかしらに書かれてた言葉って案外覚えてるもんね。
春は来て秋は深く冬は立つ。
残すは暑さで夏は終わる。
終わるのは夏だけらしい。そんな淋しいこと言うなよ。
人の往来もそうか
色んなものを運んできて、分け与えてくれて
もらった記憶と感情とを毎年夏に残して去っていく
また会うかもわからない人なのに、その人が残したかたちだけは確実に匂いと景色が覚えてて
また夏の匂いで飛んでくんだよ
幾年も去く年も積み重なった記憶が、夏の終わりと一緒にぐるぐるぐるぐる踊って廻る
夏に踊らされてるのか、夏だから踊ってるのか
今年の夏もきっといつか、あの夏は⋯って言われるんだよ。あの時をもう一度したくて再現しようともがいて。今をもう一度したい夏にしなきゃいけないはずなのに、重なった記憶だけずっと追いかけてる。
夏の終わりのもの淋しさは何にも変え難いもんだけど、あの夏はよかったってなんだよ、この夏は死んだのか
今しかないのにな。学ばねえな。
さっさと踊れよバーーーカ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?