スプラッタの向こう側 -4-

②体毛、肉、内臓の処理

さぁ、ここからがスプラッタ度maxです。

ヒヨコ1時間。ウズラ約二時間。火を通しましたらザルにあげ、冷まします。

、、とここで早速かなり嫌なものを目にすることになります。ほわほわまんまるのお腹が愛らしいひよこですが、これを茹でますとかなりの割合の個体が内臓破裂してしまうのです。
茹で汁も当然でろでろになっております。

その内容物のほとんどは、色や匂いから察するに卵黄と思われ。生まれたてのひよこはそのようにしてお腹に養分を蓄えてこの世に出てくるのだなぁ。だから、あんな小さな身体であんなに力強く鳴くのだな
と、相田みつをさながら思うわけで。しみじみと胸焼けの起こる光景ですが、裏腹に美味しそうな匂いがいたします。鳥だもの。(みつを)

これ以上の感情移入はよろしくありません。
無心でザブザブと洗って、先ずは指の腹で全身の羽毛を剥がします。皮膚が薄いのでツルツルと剥けます。

この時、薄くついている首の肉は指の腹でどんどん崩れます。そして首がもげます。

体同様皮膚を剥くと眼球が露わになります。ひたすら無心を心がけながら爪楊枝とピンセットでほじくりだしましょう。眼球の裏はかなり柔らかいので、ソフトタッチを心がけて。脳味噌は、首との接続部に穴があるので、楊枝を突っ込んで軽く味噌を解きほぐしたら水を入れたスポイトを使い、水圧で押し出します。豆腐クズのようなものが出なくなるまで水で押し流します。

ヒヨコの頭部はふにゃふにゃなので、そのまま乾燥させると枯れ葉のようにクチャっとなってしまいます。ので、先ほどの穴から少しずつピンセットでナイロン綿を詰めていきます。これが面倒だったらもう諦めて猫ちゃんの餌にでも。

ウズラは、綿詰めは不要です。

ひとつひとつ、分解したパーツを都度水を張ったボウルの中で肉片を歯ブラシなど使って落としていきます。次の段階で酵素分解しますので、ここではざっくりと骨が折れないように。赤ちゃん用歯ブラシなどあれば非常に便利。

足の肉はゼラチン状になります。関節から外し、ガーゼに包んでやさしく揉むと中の骨が取り出せます。ヒヨコの足指は小さ過ぎて、ゼラチン状のカスと見分けがつかないほど。ここでふと-こんなもの取り出して何になるんだ-という思いが過ぎりますが、この、カスみたいな骨を用心して残しておくと後に紹介する簡単な工作材料になりますので、用心して残せるだけ残してください。ガーゼか、不織布のお茶パックにくるんでおくと無くしづらいです。

腹部に詰まった諸々臓物は、火を通してあるのでゴロリと塊で取り出せます。同時に肋骨、背骨等が殆ど崩れますが、ヒヨコの胴体からは可愛いサイズの骨盤が取り出せるので、とにかく骨盤を綺麗に取り出すべく、用心して内臓を外してください。
失敗したら猫ちゃんの餌にでも。


つまりヒヨコの場合、ちと不器用な方がいじると最悪全部猫の餌になりかねません。

ウズラ(成鳥)はそれなりにしっかりした骨をしているので、きちんと全パーツ取り出せれば全身の骨標本制作も可能だと思います。

あたしやったことないけど。

そもそも私はアクセサリーパーツを集める感覚でバラバラに採取するため、元どおりの生き物の形に戻すことは念頭に置いておりません。

↑パーツと化したニワトリ。



参考までにもっと簡単な全身標本制作方法としては

虫に食わるらしいんですよね。おええ^o^

次回、私が実際に生のウズラをミルワームに喰わせてみた画像を掲載する予定ですが、かなりのインパクトがありますので、自由閲覧可能な状態での掲載は自粛させていただきます。

何らかの思いで、虫に食い散らかされる鳥を見てみたい!何なら壁紙に設定したい!という奇人or心臓強者のみ、閲覧意思表明として少額お支払いいただいた上で閲覧をお願いしたく。
やっとnote独自の機能を役立てる時が!

あら気づけば長々と

本日はここまでとさせていただき。

続く過程はいつになるやらまた今度。

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