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HLAB オンラインプログラム「HOPE³」開催

6月13日から6月28日の約2週間に亘り、HLABは高校生向け初のオンラインプログラム HLAB 2020 HOPE³ を開催しました。日本全国から総勢36名もの高校生がプログラムに参加し、オンライン開催ではあったものの、高校生・大学生共に非常に濃い時間を過ごすことができたのではないでしょうか。今回は、HOPE³ についてや、プログラム当日の様子、参加者の声などをまとめてお届けしていきます。

HOPE³とは?

HOPE³ は世界中の大学生と共に、自らの将来について考え、語り合う、2週間のオンラインプログラムです。

新型コロナウイルスの影響で、いつも以上に将来が見えなくなり、不安になってしまう今だからこそ、高校生にとって学び続けられる機会を提供したい。このような想いから、オンラインでのプログラムを開催することとなりました。プログラムの企画運営は大学生チームが中心になって行いました。国内外の大学生を巻き込んだアイデアソンを行い、それぞれのチームのアイデアの良いところを持ち寄ってできたプログラムこそが HOPE³ です。

プログラム名は、HLAB Online Program: Exploration, Excitement, and Enmacipation の頭文字を取ってHOPE³になっています。オンラインだからこそ世界中を探検(Explore)し、描いた自分の人生にワクワク(Excite)し、これからの未来に向かって自己を解放(Emancipate)して欲しい、そんな想いがこのプログラム名に込められています。

プログラム当日の様子

開会式

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開会式では、本プログラムの目的や主旨を再確認することで、参加者それぞれがこれからのプログラムへの決意を新たにしました。続いて行われたアイスブレイクセッションでは、Zoomの画面上で、輪を作るアクティビティをこれから長い時間を共に過ごすことになるHOUSEのメンバーで行いました。オンラインの壁を越えて高校生同士が交流を深め、HLABのコミュニティの暖かさを感じてもらう機会となりました。

※HOUSEとは、HLABのプログラムにおける高校生と大学生メンターからなる行動班のことを指します。

Week 1

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第1週目では、過去の経験がどのように現在の自分に結びついているか掘り下げ、大学生メンターとの対話を通じて多様な将来の選択肢について考えました。

まず初めに、プログラムが始まった「今」自分が持っている感情や熱意を共有し、これからの目標を立てることで、本プログラムでどうなりたいかを明確化しました。次に、これまでの人生における感情の起伏を記したグラフを事前に作成し、グループ内で紹介しながら互いに質問をし合い掘り下げることで、「過去」が「今の自分」にどのように繋がっているのかを探していきました。

第1週目の最後に行われたフリーインタラクション企画では、日本や海外の大学に在学するメンターとの会話を通して、参加者が自らの将来について見つめ直しました。多様な学問的、文化的バックグラウンドを持ったメンターとのインタラクティブな交流は、高校生にとって過去に触れてこなかった様々な分野を体験する機会となりました。企画を通して、進んで他の参加者や大学生メンターに質問をする参加者の積極的な学びの姿勢が見られました。

※フリーインタラクション:とは、社会で活躍されている様々なバックグラウンドをお持ちのゲストや大学生と高校生が自由に対話をするHLABのメイン企画の一つです。

Week 2

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第2週目は自分の知らない世界を知り、興味範囲を広げ、様々な選択肢があることを学びました。

最初の企画では、自分の人生経験を漢字1文字や数字としてコンパクトにまとめ、自己開示をしながら他人の人生について、深掘りを行ないました。自分の経験や感情を振り返ることで、「自分の大切なものは何か」に気づく良いきっかけになったようです。

フリーインタラクションでは、総勢20名以上を超える様々な業界で活躍されている社会人の方をお迎えし、世代を超えた交流を行いました。このセッションを通じて過去に触れてこなかった様々な分野を体験し、卒業後何を学びたいか、社会の中で自分は何がしたいのかなどを見つめ直す貴重な機会になりました。高校生が普段はなかなか会うことが出来ない、社会人の方と大学の進路や将来について熱心に話す姿が印象的でした。

Week 3

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プログラム最終週では、「ビジョン」について考えました。

最初の企画では、「未来に向けて何をしていきたいか」をより現実的にするために、まず「明日から何ができるか」という近未来を設計していきました。次に、3ヶ月後に自身の成長を振り返るために、未来の自分への手紙を書くことで、自身の変化について言語化を行いました。未来について考えている高校生の様子は目を見張るものがありました。

最終日に行われた閉会式では、本プログラムでの学びを振り返りました。約2週間前は期待と不安が入り混じった表情の高校生でしたが、最終日には将来への期待と仲間と離れる寂しさが滲み出ているように感じられました。

参加者の声

本プログラムに参加した高校生の声を一部お届けします。プログラムを通じて、高校生は何を学んだのでしょうか。

階段の下から将来の自分を見上げて、もし上まで登った所で(特に受験)足を滑らせたら、、と考えると今までは怖くて仕方がなかった。でも、HOPE³ での対話を通して、滑ってもしがみ付いて上に這い上がるか、滑ったまま下まで落ちてくるかは、自分次第だと気付いた。失敗することより、失敗から立ち直れないことが1番怖い。だから、まだ失敗すらしてない今は何も恐れる必要なんかなくて、できると信じて一段一段前に進もうと思う。
自分が大学生になった時の姿がイメージできず不安でしたが、HOPE³ を通じてたくさんの人の意見を聞いたことで、大学生になるのが楽しみになりました。
自己分析への恐怖心が薄れた。自分を客観視できるようになった。将来への希望を見いだせた。

今回のプログラムを通して自分のネガティブなところや今まで辿ってきた道を褒めて、愛してあげてもいいなという風に思えるようになりました。何もかも他の人と比べて、少しでも劣っていたら自分を攻めてしまうという毎日から解放され、自分の良さを褒めてそれを成長に結びつけていくことが可能になりました。

最後に

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HOPE³ はHLAB史上初のオンラインプログラムということもあり、手探りの状態からスタートしました。オンラインという普段とは異なる環境の中でも、高校生たちは毎日のように新しい姿を見せてくれました。プログラムを通して、高校生は今まで見たことのない世界に触れ、考え、悩み、そして存分に語り合った2週間を過ごすことができたのではないかと思います。本プログラムが何かしらのきっかけになることを運営委員一同願っています。

最後に、本プログラム開催にあたりご支援ご協力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。今後とも変わらぬご支援のほど、どうぞ宜しくお願い致します!

賛助会員としてのご寄付のお願い

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HLABでは、より多くの高校生に「主体的な進路選択の機会」を提供するために、活動趣旨に賛同してくださる方がご寄付の形でご支援いただける「賛助会員」制度をご用意しています。

HOPE³ は、新型コロナウイルスによる社会的情勢を鑑み、特別に無料で提供させていただきました。無料でのプログラム提供にあたり、多くの大学生、スタッフがよりよいものを届けようと、ボランティアにて、全力で企画運営に取り組みました。

HLABは本プログラムに限らず、サマースクールをはじめとするその他の企画運営においても、多くのみなさまのご寄付、企業のサポートによって運営されています。

今後、プログラムを更に充実させ、高校生のみなさまがより安心して成長できる場を提供していくため、この活動にご賛同いただけるみなさまには、ぜひとも活動資金のご寄付をご検討いただければ幸いです。

月額1,000円から、クレジットカードでご寄付いただけます。ご支援賜りました賛助会員のみなさまには、活動報告を定期的に送付させていただきます。
詳細についてはホームページより(https://my.h-lab.co/support)ご確認いただけます。みなさまのご支援をお待ちしております。

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