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「針路の取り方を学ぶ場所」HLAB 2024 Board Introduction #14 Mii Sakura

2024年8月に行われる予定のHLAB サマースクールを中心となって運営していく学生メンバー(ボードメンバー)の、サマースクールや運営に携わる思いをお届けする「HLAB 2024 Board Introduction」。

今回は東京の広報全体を担う、三井桜さんにお話を聞いてきました。

三井桜 Sakura Mii
出身地:東京都中野区
学年:学部2年
最近の悩み:肉離れが完治しないこと
2024年の抱負:運転免許を取る


誰かにとって「遠回りできる」場所を作りたい

ーあなたが去年/過去参加年を経て、東京広報ディレクターになった理由はなんですか?
私は、HLAB 2021 TOKYOに高校生参加者として参加し、HLAB 2023 TOKYOに運営委員として携わりました。私がメンターとして帰ってきた理由は、HLABが私にとって「遠回りできる」場所だったからです。
高校3年生でサマースクールに参加した当時の私は、一般受験を控えていたため、自分の進路について焦り、悩んでいました。そんな私がHLABで関わった多くの大学生・社会人と話す中で問われたことは「どの大学に行きたいか」ではなく、私が「何が好きか」、「どんなことに情熱を持っているか」でした。一見、自分の進路選択において遠回りに思える質問でしたが、答えを考えるうちに、サマースクールが終わる頃には、自分がしたい選択が見えるようになったことを覚えています。
そして今度は、私が「遠回りできる」場所を届けたいという思いから、HLAB 2023 TOKYOの運営委員として関わりました。しかし、サマースクール期間が終わった時「こんなもんだったっけ」という感想が一番最初に浮かびました。高校生参加者だった際に、大学生・社会人によって引き出された、自分自身の本質に迫る問いやプログラムを、自分たちの手で作り出せた自信がありませんでした。その理由として、サマースクールで届けたい自分たちの共通認識が作れていなかったことや、当日の運営に自分自身が手一杯になってしまったことが挙げられます。そんな悔しさから、今年は自分たちのゴールを見据えたサマースクールを作るために、地域のチームビルディングに力を入れていきたいと考えボードとして今年のチームを作り上げていくことを決めました。私は、ボードとして、高校生に対してのみならず、運営委員にとっても「遠回りできる」場所であるチームを作っていきたいと思っています。自分の情熱や好きなことを好きなだけ語れる場所、チームの誰かの悩みを一緒に考え、一緒に問い続けられる場所、そして何年後に帰ってきたいと思える場所をみなさんと一緒に作っていきたいです。

HLAB 2021参加者の時の写真

-HLAB 2024  Vision-
Light your future
-灯そう、ここから-

高校1年生で日本を飛び出してみて

ーHLAB 2024全体のVisionのように、あなたが自分の未来を切り開いて、灯した経験/瞬間は何ですか?
高校1年生の時に自分の置かれた環境から飛び出したいという思いから、アメリカへ交換留学をしました。初め手の海外経験で1年間過ごすことに不安はなかったものの、学校生活がスタートした途端、言語の壁やカルチャーショックに戸惑う毎日が続きました。
特に、世界史の授業での歴史認識の違いや、新たな土地で人間関係を構築することの難しさを感じました。右も左も分からない中で「とりあえず行動してみよう。」と考え、学校のクラブや学校外のアクティビティーに積極的に参加しました。その結果、友達もできて学校生活が上手くいくようになり、海外で積極的に自分から行動することが大事だと学びました!というのはありがちな話ですね。実際その側面はあったのですが、私が自分の未来を「灯した瞬間」は別のところにあります。それは、コロナ禍で強制帰国になってしまったことでした。自分が取り組んできたことが全て中断され、帰国することに悔しさを感じ、当たり前に日常がそこにあることの貴重さを学びました。その時から、日常で関わり合う人の出逢いを大切にすることを自分の軸としています。

-HLAB 2024  リーダーシップ・プログラム テーマ-
一人ひとりが先に進み続けるための、より熱くてより強い、
最初の場を作る

最初の場は場所ではなくて「人」にある

ー今年のリーダーシップ・プログラムのテーマとして「より熱くてより強い、最初の場を作る」とありますが、あなたが作りたい「最初の場」はどんな場所ですか?
親の仕事の都合で小さい頃から転校を繰り返してきた私にとって、自分の中にとって「場所」はどこかではなく、「出逢った人々」にあります。毎年、HLABも各地域で様々な特色のあるサマースクールが開催されますが、参加後自分の心に残るのは「どこか」ではなく、「誰か」の存在なのではないでしょうか。だからこそ、私は高校生や一緒に運営する学生が一番最初に帰ってきたいチームを作っていきたいと思っています。サマースクールを終えても、「きっとどこかで会えるのではないか」と自分の心の中で信じることができるチームでありたいと考えています。

針路の取り方を学ぶ場所

ーあなたにとって、HLABは何ですか?
私にとってHLABとは、「針路のとり方を学ぶ」場所であると考えます。
既にレールが敷かれている「進路」ではなく、一度立ち止まり、自分がコンパスの中心となり、360度見渡しながら自分が本当に好きなことや興味について考え、何もない海を自分で航海する道を切り開く方向を模索できる場所です。その周りには高校生にとって自分のことのように一緒に悩み支える多様なメンター・社会人がいます。それらのつながりが何重にも結びついてできるコミュニティがHLABであり、その価値だと考えます。

出会いを仕掛けていくサマースクール

ーこれから応募してきてくれる運営委員と一緒に、どんなHLAB 2024 サマースクールを作り上げたいですか?
私は東京広報ボードとして、運営委員のみんなと共に、座談会やイベントを通して高校生・大学生・社会人の出会いを仕掛けていくチームを作っていきたいです。
それは、誰かにとって、運営している自分たちにとっても今後の人生を大きく変えるような出会いになるかもしれません。サマースクールを通して、色々な人の人生に触れたい、そしてその繋がりを大切にしたいと思える人と一緒に作っていきたいです!


HLABは、寮生活とリベラル・アーツ教育を通じて、人々が常に身近なロールモデルから刺激を受ける革新的な学びの体験や空間、そして持続的なコミュニティをデザインしています。







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