College Conversation #2 岡本翔さん 人を「思いやる」とは?
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College Conversation #2 岡本翔さん 人を「思いやる」とは?

College Conversation とは
ゲストをお招きし、アカデミックからアート、ライフスタイルなど各回ごとにテーマを設定してゆっくりと話を深める、カレッジ生によるカレッジ生のための学びの場です。

2021年7月24日(土)に岡本翔さんをお呼びし、第3回目のCollege Conversationを行いました。自らが生まれ育った環境以外の多様性を知り、その上で相手を思いやるためのマインドセットを育むために、"人を「思いやる」とは?"というテーマで開催しました。

岡本翔さんプロフィール
株式会社RASHISA代表取締役。高校時代に起業家に憧れて、福岡県の大学に進学。 学生時代に就活支援事業で株式会社RASHISAを創業。九州の学生と東京のベンチャー企業のマッチング事業を行う。2018年に上京。翌年、就活サービスをリリース。同年2019年に同サービスを事業譲渡した後、2019年12月から「虐待問題×ビジネス」の領域で事業を創っている。現在は虐待の後遺症で悩む虐待サバイバー向けのBPOサービス、RASHISAワークスを運営。

人によって異なる「母の日」の捉え方 

「もうすぐ母の日。あなたならどう思う?」開催3回目を迎えたCollege Conversationは、岡本さんのこんな問いで幕を開けました。ゲストの岡本さんが運営する株式会社RASHISA(以下、RASHISA)は、
ビジネスの力で「世界一」虐待問題を解決するベンチャー企業。

虐待という社会課題を通して多様性への視点を培い、異なる経験を有するカレッジ生との対話で学びをより深める事が、今回のConversationのねらいです。
「母の日を祝う習慣があった家庭の人は、わくわくするかも!」「母の日について考える事がつらい人は、その日について悪い体験がある?」など、人によって意見は様々。育った環境や経験により、物事の捉え方が異なる事が伺えます。

岡本さん1

虐待の後遺症に悩まされる人の働きづらさ


物事の捉え方は、その人の生き方にも直結します。RASHISAがサービスを提供している「虐待サバイバー」(虐待を受けて育った人)は、人間関係の構築が苦手・精神的に不安定であるなどといった、虐待の後遺症に悩まされている方が多いとのこと。後遺症のために働きづらさを感じて職を転々としたり、働き方が分からず、腰を据えて働けないという社会課題が生まれています。

この課題に対し、虐待サバイバーが働ける仕組みを作っているのがRASHISA。企業の事業プロセスを請け負うBPOサービスを通して、虐待サバイバーの方へ仕事をお任せしています。就業の状況はデータとして蓄積し、虐待の後遺症があっても働ける制度やノウハウを、企業や国へ提案していくそうです。

岡本さん2

「思いやり」とは、なにか? 

RASHISAでは虐待サバイバーだけでなく、ビジョンに共感したママさんやインターン生など、様々な人が関わり事業を作っています。仕事を進めるにあたっては、他者の気持ちや背景を踏まえてコミュニケーションを取る、「思いやり」を持っていきたいもの。岡本さんが考える思いやりとは、相手のベストを考えて、自分のベストを尽くす行為だそう。RASHISAの運営や事業においても、この思いやりは意識されています。

例えば取引先への納品が遅れてしまった場合、通常遅れてしまったワーカー(働き手)は評価が下がる・契約解除になる可能性があります。しかし RASHISAではワーカーとの対話を行い、ネクストアクションを決めていきます。

岡本さん3

ワーカー毎に「どういう時に問題が発生し、どういった対応をするか」を記録するカルテを作っているとのこと。「それがワーカーさんの成長にコミットするから」と岡本さんは語ります。相手ありきの取組ゆえの難しさもありますが、ワーカーさんのベストを考え、自分のベストを尽くす思いやりの姿勢がワーカーさんにとっての新しい景色に繋がると、RASHISAでは考えています。RASHISAが4ヶ月で90倍の成長率を実現できた鍵には、思いやりがあるのかもしれません。

様々な人の生きやすさへ向けて

「思いやる・思いやられる度合いには差がある。だから最低限自分が伝えたいことを伝えるのは大事!」「その人が変わりたいタイミングを待ち、必要なタイミングで手を差し伸べるのが重要と思った!」思いやりについて、カレッジ生からは様々な意見が挙がりました。

ディスカッションを通し、色々な人の価値観に触れた結果、「この人の価値観はこういうもの」という蓄積ができる。相手のバックグラウンドを汲む事ができた点で、今日の時間が思いやりのある人間になる第一歩です。

と、岡本さん。
今後もRASHISAの事業を通し、虐待の後遺症を社会に知ってもらう活動を行っていくそうです。虐待の後遺症を色々な人が知ることができれば、ちょっとだけ思いやりのある人が増える。それが虐待や、様々なバックグラウンドを持った人の生きやすさに繋がっていくんじゃないか、と思います。

8〜9月にかけ、SHIMOKITA COLLEGEは出会いと別れの季節。カレッジでの学びを携え新天地へ飛び立つ人がいる一方、緊張と期待を胸に新たに生活を始める新入生がカレッジに加わります。一人ひとりの価値観を思いやりながら、より良い生活・人生の学びを、共に育んでいければと思います。

岡本さん4

※撮影時のみマスクを外しております。

P.S. RASHISAでは今、採用に力を入れているそうです。興味のある方はこちらをチェック!


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