「サマースクールのその後」 vol.1 HLAB TOKYO 2019参加者 富木良さん
新型コロナウイルスの影響で、HLABでは2020年のサマースクールの中止を決定しました。そこで今年度は、サマースクールでの熱い体験を、高校生参加者の皆さんに書いていただく「サマースクールのその後」をシリーズでお届けします。
はじめに
初めまして、早稲田大学政治経済学部1年生の富木良と申します。HLAB TOKYO 2019高校生参加者です。今までの簡単な経歴としては、生まれてから高校入学まで海外の4カ国に計13年間住んでいました。そして高校入学と同時に早稲田大学本庄高等学院に入学するために日本に帰国しました。今回の高校生ノート企画の第一弾として選んでいただいたことは非常に光栄です!赤裸々にHLABへの想いと自分への影響について書きたいと思います。
HLABではじめて向き合った自分の進路
去年の高校3年の夏、HLABに参加する前の自分は、キャリアや将来のことを真剣に考えたことはなく、部活のバスケにひたすら打ち込んでいる高校生でした。そんな私が参加したHLABでの約10日間は、様々な面で紛れもなく自分の人生のその後を反転させました。
HLAB参加前の自分は附属校の生徒ということもあり、そのまま内部進学をする以外の選択肢は頭の中にありませんでした。しかし、HLABで海外の一流大学に通う大学生との交流などを通し、ぼんやりとはしているものの海外大学の環境で勉強をしたいと考えている自分に気づきました。今考えると、高校まで海外で人生の大半を過ごしてきただけに、高校でどっぷり日本に浸かってしまっている自分に少し嫌気を感じていたことも大きかったのではないかと思います。しかし、現実的にSATや高校での受賞歴など海外大に挑戦するために対策をできる時間はあまりにも少ないことは明らかでした。
「選んだ道を正しくできるかは自分次第」
どの道を取ればいいのか全く分からなくなっていたときに助けてくれたのは紛れもなく大学生のメンターとHLABのスタッフの方々でした。大学生のメンターの方々は自分の相談に夜遅くまで向き合ってくれ、寄り添ってくれました。そしてメンターの方々との話を重ねていくうちに自分が海外の大学に行きたいと感じていた理由は、何か明確な目的があったというよりは、その環境に行けば自分は成長できると安直に考えていたからだということに気づきました。自分の成長度合いを環境のせいにすることは簡単ですが、行動や判断次第では環境の良し悪しは覆すことができると大学生のメンターは教えてくれました。最後の決め手はHLABのフルタイムスタッフの友理恵さんの「選んだ道を正しくできるかは自分次第だ」という言葉でした。これ程自分の人生の中で心に刺さり今でも覚えている言葉はありません。様々な助けを受け、HLABが終わる頃には自分の中でも日本の大学に進学しても1番の選択だったと思えるように頑張ってやる!と意気込んで気持ちよく決断をすることができました。
持ち前の行動力で、自分の興味に貪欲にとにかく行動!ブロックチェーンの最前線での挑戦
サマースクール後は、「選んだ道を正しくできるかは自分次第だ」というマインドセットが自分に群を抜いた行動力を与えてくれました。その理由は、サマースクール中のフリーインタラクションを通して、とにかくいろいろな人と話し、積極的にイベントに参加することの重要性を身を持って感じたからです。そのため、高校3年の二学期にはとにかく色々な人に会いに行き、面白そうなイベントに顔を出しました。そしてある日興味半分で行ったセミナーで自分の人生は大きく動きました。それはブロックチェーン との出会いでした。ブロックチェーンとは「次のインターネット」と呼ばれる技術でその可能性に一瞬で魅せられました。その瞬間からはHLABで培った行動力の出番でした。社会人しかいないブロックチェーンのイベントやハッカソンにとにかく行きまくり知識をつけ、勉強をし続けました。
そして今年の春大学生になると同時に、高校生の時から働いてみたいと考えていた日本でもブロックチェーン導入では最先端の会社でインターンとして採用していただけました。今はとにかくブロックチェーンが社会に今後どうインパクトを与えていくのかを最前線で、そして間近で見ることに必死です。世の中をひっくり返すかもしれない瞬間に日々立ち会えていることは本当に刺激的で、行動を起こし続けて本当に良かったと思いました。
HLABのエコシステムー教育のバトンを次の世代へつなげたい
最後に、HLABはどんなセミナー、イベントに参加をしても身に付けることができない力を与えてくれました。それは、自分のキャリア・人生について常に正直に向き合う力と「圧倒的」な行動力です。数ヶ月前からベンチャーでインターンを始めてからますますその重要性を実感しています。行動力があれば、どんな可能性でも開けると言っても過言では無いと思います。また、初めて自分に人生と向き合うきっかけを与えてくれて、寄り添ってくれた大学生のメンターの方々、スタッフには感謝をしてもしきれません。将来、私もHLABに何かを還元できると思った時には絶対にどんな形であれ戻ってきます。そして、去年の夏に大学生が私にしてくれたように、次の世代の高校生に向き合い、バトンを繋げたいです。このHLABのエコシステムは、間違いなく教育の目指すべき姿そのものだと思います。
長い文章を読んでいただきありがとうございました。
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執筆:富木 良
編集:佐藤玲菜