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準備された対処の効果:最速マッチレビュー 日テレベレーザ対サンフレッチェ広島レジーナ(9月25日)

今日はWEリーグ、日テレベレーザ対サンフレッチェ広島レジーナ戦観戦のため西が丘へ。西が丘には二試合目。

ベレーザは優勝候補だが、2試合戦って勝利はなく、一分一敗で7位。レジーナは一勝一敗。

レジーナは初めてだが、ベレーザは開幕のレッズレディース戦に続いて2試合目。前見たときは「可変フォーメーション」?といったあたりが気になってしまった。そこで、今日のマイポイントはそこ。

後半はベレーザが完全に支配

結果は2-0でベレーザが初勝利。前半は拮抗した展開だったが、特に後半は一方的に試合を支配しての完勝だった。


フォーメーションは両方とも4-1-2-3が基本。ロングボールはお互いにあまり使わず、パスワークで崩しにかかる見ていて面白い試合だった。これでWEリーグ3試合目だが、一番面白かったかもしれない。

自分の注目点だったベレーザの可変フォーメーションだが、この試合では三浦が最終ラインに降りる形はほとんどなかった。センターバックがボールキャリーするときにバランス取るときくらいだ。
ただし、攻撃時には右サイドバックの清水が高いポジションを維持することが多く、最終ラインの残りの3人が右にスライドしてきてスリーバックになる。

攻守に効いていたのが三浦成美。


効果的な縦パスを何本も繰り出し、時間が必要な時は作る。前線のパス交換にも、最終ラインのパス交換にも加わっていく。レジーナの攻撃も的確な位置取りで潰す。フロサボとしては去年の守田英正を思い出すプレーぶりだった。

特に後半の働きは出色で、レジーナの攻撃の芽をことごとくつぶし、一方的な試合展開の立役者となった。

レジーナの狙いとベレーザの準備

レジーナのビルドアップの狙いどころは、アンカー三浦の両脇のスペースと、高めのポジションを取りがちな右サイドバック清水の後ろのスペース。


ただこれに対してベレーザは対処を準備していた。まず三浦の両脇。このスペースをケアする上で、清水が高いポジションを取っているのが効いた。

つまり三浦の右側のスペースはある程度清水がケアしていた。また、左のスペースも時に左サイドから北村菜々美が降りてきて埋める。トランジションの瞬間に素早くこのように動くことで、レジーナからボールを回収した。

清水の裏についても、戻りが間に合わなかったら迷わずセンターバックが出る。センターバックが引き出されたスペースは三浦成美などが埋める。結局、このレジーナの攻め手はベレーザとしては予測の範囲だったので、対応策を準備していたということだろう。

前半にベレーザが先制して1-0で折り返し。後半はベレーザが圧倒的にゲームを支配していたが、点を取れない時間が続いた。こういうときにカウンターで失点するのは「サッカーあるある」だが、一度危うい状況があったものの凌ぎきり、終盤に加点してベレーザが逃げ切った。


両チームともパスサッカーだった。ようやく初勝利を上げたベレーザはこれで調子を取り戻していくだろうし、レジーナも気になるサッカーをするチーム。レッズレディースとの対戦でどう戦うかは見てみたい。