見出し画像

居場所のつくり方

社会的孤立や孤独が国家を挙げての課題とされてから気がつけば、数年が経ちました。
コロナ禍における孤立、子どもの貧困、高齢者の地域包括ケアなど、この問題をめぐる諸課題は今なお深刻化しています。

つながるKYOTOプロジェクトの前身チームでは2008年頃から孤独や孤立を減らしていくための居場所を増やしていく活動をはじめました。
当時は居場所そのものが「怪しい」存在でしたし、今ほど市民権をえたものではなかったです。
そのことを思い出せば、今は居場所をめぐる環境は劇的に良くなりました。
助成金制度がたくさんできましたし、毎日のようにメディアでも報じられています。居場所の一形態である「子ども食堂」においてはボランティア希望者が増えて、場所によっては一旦、新規の受け入れをやめているなんて話を聞いたりもします。
とても良い社会になってきたし、つながるKYOTOプロジェクトもその使命を終えたかのような気にさせられることもあります。

しかし、本当にこれで十分なのでしょうか。
居場所をつくったは良いけど、運営の仕方がよく分からないであるとか、つくったは良いけど地域や福祉について詳しい人が周りにいなくて当初の予定とは大きく違った居場所になっているとかそのような話をよく聞きます。

なぜ、そのようなことになるのか。それは居場所が市民活動に支えられてきたからに由来するのではないでしょうか。
何かを学ぶことよりも、今、困っている人たちを助けたい。そのような思いに駆り立てられて活動に参加する人が多いからではないでしょうか。

ある一定活動をはじめた段階で学ばねば良い居場所にはならないと考えて居場所の本を手に取ったり、各居場所の講習会に参加したりする。
確かに、そこでは先駆的な事例が載っていたり聞けたりしますので学んだ気になる。
しかし、気づくと本当に自分が関わる居場所でそれがつくれるかといえばそうでないことに気づいたなんて話も聞きます。

そこで、つながるKYOTOプロジェクトではnoteを作成し、多くのみなさんにとってかゆいところに手がとどくことができればと考えるようになりました。

つながるKYOTOプロジェクトのnoteでは、居場所のつくり方だけでなく、そのデザイン手法、居場所を運営する地域の調べ方、最新の事例、全国調査のデータなども提供できればと考えています。

ぜひ、つながるKYOTOプロジェクトと一緒に居場所をめぐる冒険をしましょう。

※一旦、理事長の小辻寿規のnoteにアップしていますが必要に応じて、つながるKYOTOプロジェクトのnoteに分離します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?