【日経記事】水素、緑も青も総力戦 50年に全エネルギーの16%に

 水素は、電気と異なり長期保存が可能であり、エネルギー密度も大きいため、余剰電力を水素生成に使用することでエネルギー貯蔵として期待できる。製造・貯蔵・輸送・使用、それぞれのポイントで技術的な問題がある。製造の面では、製造過程でCO2が発生するかどうかでグレー水素・ブルー水素・グリーン水素と色分けされているようで興味深い。使用の面では、電気として取り出す場合は燃料電池製造時のコスト及び環境負荷がどうなのか気になるところ。水素燃焼であれば、燃焼速度が速く火炎を理想的な状態に保つことが難しいため、Thermal NOx の発生が問題となる。

 最近考えることとして、このような社会に必要とされる新規分野へ柔軟に参入できない企業は、企業価値の低迷を避けられない風潮がある。持続可能な開発が重要視され、各国での様々な規制が設けられ、怖い世の中になった。ただ、それを新たな投資分野としてスピード感を持って動ける企業は強い。

 気になる企業は、GE・SIEMENSの2社である。コングロマリッド・ディスカウントを軽減しつつ、コア・コンピタンスを維持しており、このような新規分野にも柔軟に対応するであろう。

#日経COMEMO #NIKKEI

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