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私の山歩き(鳥海山編)

9月になりますが、ずっと行きたかった東北の鳥海山に行ってきました。
私の住む愛知県からだと東北はどうしても距離があるため、なかなか縁がなかったのですが、ANAのマイレージがたまっていることもあり飛行機とレンタカーを利用し初の東北の山へ!

DAY1

セントレア(中部国際空港)からANAを利用し秋田空港へ。そこからレンタカーで登山口にある鉾立山荘へ移動します。秋田空港から鉾立山荘までは車で約1時間30分ほど。少し寄り道しながら山荘へ向かいました

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セントレアから。ANAのプロペラ機
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秋田空港へ向かう飛行機の中から。北アルプスがよく見えます

鳥海山の麓にはネイチャー写真で有名な元滝源流水あります。山荘へ向かう前に立ち寄ってみました。

三脚を使いスローシャッターで

にかほ市にある白瀬南極探検隊記念館。私、大学の卒論で南極探検について書いておりまして、これは寄るしかない!

南極探検初期に活動した白瀬隊の当時の様子が見られます

宿泊する鉾立山荘は鳥海山の鉾立登山口にあり、1泊2000円程度ながら電気水道完備のとてもありがたい山小屋。目の前まで車でいけるのも助かります。気の良い小屋番さんに迎えられ、ここで一泊。

2000円でこれだけの環境に泊まれれば十分!当然電源もあるためスマホの充電も可能
一階には登山者用の冷蔵庫もありました


DAY2

2日目は夜明けとともに行動開始

登山者の朝は早い。実に良い天気です!

鉾立登山口より登り始めます。平日ながら登山者は多くいます

石畳みで示された登山道を上がります。火山らしい岩がゴロゴロ

後ろを振り向けば日本海が。登山道からこれだけ間近に海が見える山はそうないかもしれません

しばらく登っていくと御浜小屋に到着。ここから鳥海山の本体を見ることができました

御浜小屋横の広場にて。目指す頂は遠い
火山湖である鳥海湖。遠くに見える山はなんという名前なのでしょう

ここより鳥海山の新山を目指し。歩みを進めます。とにかく山がでかい!

単独峰と思いきや鳥海山は複数の山の集合体。アップダウンの繰り返しで体力が削られます。しかし、そんなことはどうでも良くなるようなすごい景色!

鳥海山の麓には自然豊かな森が見られます
火山性の岩がゴロゴロ。見た感じ割りと最近この場所に転がってきた?

こんな地形どうやったらできるのだろう?そんなことを考えながら歩いていました。ジオグラフィックな興味が尽きません

この地形、どうやら山体崩壊で一気に崩れて成立というのが定説のようです。その土砂により海の中にあった九十九島は今のような人が住む土地になったそうです。松尾芭蕉がは海の上に浮かぶ九十九島と俳句に残しており、江戸時代は今とはまったく別の景色だったことがわかります

山頂直下の御室小屋に到着。ここからは岩場歩きとなります。ヘルメット推奨

御室小屋から頂方向を望む

新山ができたのは1801年の噴火によります。新しくできた山らしく植物がほとんどないゴツゴツした道が続きます。ここも長い年月を経れば岩が風化し、植物が増え緑化が進んだ緑色の山となるのかもしれません。それはいったい何百年後のことなのでしょう、、、

マグマが冷えて固まった花崗岩質の岩が積み重なっています
まさしく大きな火山活動があったことが伺えます

積み重なる岩を三点支持で登り、時に平行移動し新山(2236m)に到着!

山頂からはダイナミックな景色が見られます
山頂から外輪山(行者岳、伏拝岳、文珠岳)を望む
外輪山を歩く登山者

帰りは外輪山を経由して下山へ。ここからはまた違った景色が見られました

外輪山から南側を望む
こちらは比較的なだらかな様相
往路で登ってきた登山道が見えます

山中の小屋は8月いっぱいで宿泊を終了するため日帰りでの山歩きとなりました。体力的になかなかハードであり、岩の上を歩き続けるため足へのダメージも多きかったのですが、それを補って足りないぐらいの素晴らしい景色。こんな良い山、早くこればよかったと後悔するぐらい楽しい山歩きでした。できることなら毎年登りにきたいと思わせる魅力に溢れた山です。まだ登ったことがない登山者のみなさん、是非とも一度訪れてみてください!

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