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【九龍の書店】日本書蟲@深水埗

ディープな下町として知られる深水埗(サムスイポー)。九龍半島の商業の中心地・尖沙咀 (チムサーチョイ)から北へ地下鉄で5駅行ったところにあります。クーラーの室外機が外に張り出した(頭上から水滴が落ちてくる笑)古びた住宅ビル群の間に、秋葉原のような電気街あり、手芸品や衣料品を扱う問屋街あり、B級グルメやストリートフードありと、味わい深いエリアです。

しかし、この数年(特に2019から2020!)、空きの出たテナントに、若者が経営するカフェやギャラリーが入ることが多くなってきました。それに伴い、これまで深水埗の主だった客層の地元客や業者、オタク(笑)に加え、“文青”と呼ばれる意識高い系の若者の姿も見かけるように。

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写真1枚目:基隆街/2枚目:基隆街にあるコーヒーショップ

布屋さんが集まる基隆街(キーロンストリート)は、最近は数十メートルおきにコーヒーショップが出来ていて、行くたびにお店が増えている感じがします。でも、それだけ、以前あった古いお店が無くなってるってことですよね(涙)・・・深水埗にこうした若者の店のオープンが増えている理由は、やはり家賃の安さではないでしょうか。

また前置きが長くなってしまいましたが笑、今回ご紹介する日本書蟲は、基隆街を歩いていて見つけたお店です。また新しいカフェができたのかしらと、近くに寄ってみると、日本の本・雑誌を専門に取り扱っている書店でした。しかも、翻訳本ではなく原書です。独立書店にしては、珍しく路面店。聞いてみると、最近、旺角(モンコック)から移転してきたそうです。

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一見、カフェにも見える店構えの日本書蟲

店の広さは六畳もないくらい(約9平米)。細長い店内の壁には、木製の棚が備え付けられ、ぎっしりと雑誌が並べられています。マガジンハウス系の雑誌、ライフスタイルや趣味の雑誌・書籍が多い印象。最新号まで本当によく揃っていました(Amazonで取り寄せなくても、ここに来れば直接見て買える!)。

しかし原書のまま、どんな人が読むんだろう・・・と思っていたら、私の次に店に入ってきたのは、若い香港の男性。カメラの雑誌を選んでいました。

日本書蟲のFBを覗くと、Rolex Guide Book、日本懷舊Sneaker大全、商店建築 : New Standard Office、Hanako 特別編集 : Tea、歷史人 : 名字與家紋、日本刀大全・・・と言った雑誌の紹介が上がっていました。時計やスニーカー、建築はわかりますが、日本刀!?家紋!??マニアック〜〜

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この後、用事があり、詳しくお話を伺えませんでしたが、ちょうど取材記事があったので、それを読んでみると・・・店主は、書店業界に入って10年以上のキャリアを持つ心(サム)さん。日本語は分からないけれど、表紙に書かれた漢字から内容を推測して、取り扱うか決めているそうです。また長年培ってきた”勘”で、ヘアスタイルの雑誌をセレクトし、香港内のヘアサロンに届けているとか。日本の雑誌は、写真も大きくてきれいだし、いろんなヘアスタイルが載っているから、参考になるんでしょうね。別の書店(香港)で見かけたのですが、美容系をやっていそうな若い女子が、日本のファッション雑誌を爆買いしていました。

↓お店紹介の素敵な動画がFBに上がっていましたので、よかったらこちらもチェックしてみてください。深水埗基隆街の様子もよくわかります。

基隆街でコーヒーを飲んだあと、立ち寄りたいお店ができました^^

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日本書蟲を右側と左側から見てみました(笑)やっぱり両隣、布屋さん!


日本書蟲 japanbookworm
九龍深水埗基隆街166A
https://www.facebook.com/jpbook/?ref=page_internal
https://www.instagram.com/japanbookworm/





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