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香港・独立書店ツアーに参加しました〜香港島4店、九龍3店〜

もう1年近く前になりますが、コロナ第2波と第3波の合間の2020年5月17日、「独立書店ツアー」に参加してきました。香港では、NPO団体などによるガイド付きの街歩きツアーがよく開催されています。先日、参加した油麻地のツアーは、2級歴史建築に認定されている油麻地戲院と紅磚屋を見てまわった後、老舗の婚礼衣装店で香港の伝統的な結婚衣装を見学。そのあとは戲院で粤劇鑑賞(解説付き)という流れ。少人数のツアーでしたが、よく練られた内容でした。

さて、書店ツアーに話を戻すと、最近の「独立書店(個人経営の書店)」人気の高まりを受け、今回初めて企画されたそうです。主催したのは「HOHOGO好好過」という文化団体。 5月17日(日)の午後2時スタートで、4時間をかけて独立書店を見て周ります。料金は$320/名、訪問先は香港島4店、九龍3店の計7店。うち2店は、2018年(Bleak House Books)、2019年(貳叄書房)開業と若い書店です。

1、Lily Bookshop 莉莉書屋(セントラル)
2、大業藝術書店 Tai Yip Art Bookshop(セントラル)
3、Art and Culture Outreach|艺鵠(湾仔)
4、森記圖書公司(北角)
5、序言書室 Hong Kong Reader(旺角)
6、貳叄書房 jisaam.books(油麻地)
7、Bleak House Books 清明堂(新蒲崗)

コロナ下の開催ということもあって、参加者は少ないかもと想像していましたが、集合場所に着いてみると、定員15名が全部埋まる盛況ぶり。年配のご夫婦から親子連れ、20〜40代の社会人と幅広い参加者でした。ガイド役はLingさん。書店の説明も詳しく、文学や文化にも造詣の深い方でした。ちなみにLingさんの推しは「Bleak House Books清明堂」、オーナーや店の雰囲気が優雅で気に入っているそうです。

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書店7か所は場所が離れているので、マイクロバスに乗って移動します。公共交通機関を使って移動すると1日に3〜4か所が限度なので、これはとってもありがたかった!説明の声が聞きやすいように、1人1人にイヤホンが配布されました。

YOUTUBEに「独立書店ツアー」当日の動画がアップされていました。↓↓

以下、ツアーで訪問した書店を簡単に紹介。

1、 Lily Bookshop 莉莉書屋@セントラル
洋書の取り扱いが多い。主に古書でヴィンテージ本もあり。うず高く積まれた本の山に、掘り出し物がありそうな予感が。店主はLilyさん。お隣はFlow Bookshop。https://www.facebook.com/lilybookshophk/

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2、 大業藝術書店 Tai Yip Art Bookshop@セントラル
1975年創業の芸術書専門店。中国美術を中心とした品揃えが素晴らしい。古典美術多め。大型ビジュアル本もあり。さながら大学の図書館のよう。香港本土の芸術文化本も取り扱っている。下記写真の2冊は店のおすすめ本。https://www.facebook.com/taiyipbook

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3、 Art and Culture Outreach|艺鵠@湾仔
民間芸術団体などが運営するビル「富徳楼」の最上階にある書店。アート関係本ほか、香港をテーマにした本も多く扱う。社会運動、抗議活動の本もあり。エレベーター口に貼られたポストイットの言葉や絵にグッとくる。https://www.facebook.com/ArtandCultureOutreach

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4、 森記圖書公司@北角
猫のいる本屋。創業者は脚本家の崔巍(1958年創業)。崔氏が海外移民するのを機に、現オーナーの陳琁さんが譲り受けた。新書を主に扱う「森記」と古書を扱う「2手書店」の2店舗を隣どうしで経営。https://www.facebook.com/samkeebook/

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5、 序言書室 Hong Kong Reader@旺角
独立書店が多く集まる旺角・西洋菜南街にある。香港中文大学出身の3人が2007年5月に開業。社会科学系の本多い。香港に特化した「香港研究」という書棚あり。https://www.facebook.com/hkreaders/

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6、 貳叄書房 jisaam.books@油麻地
90年生まれの若者3人が起業したお店。2019年秋オープン。古書、新書ともにあり。香港では珍しく靴を脱いでお店に上がる。書店というより、友人の部屋に遊びにきた印象。訪問時、店主の1人阿翹さんがギターを演奏してくれました(阿翹さんはギターの先生という顔も併せ持っています)。https://www.facebook.com/jisaam.books/

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7、 Bleak House Books 清明堂@新蒲崗
店主はアメリカ移民2世のアルバートさん。工業ビルの29階に店を構える(まさかこんなところに書店があるなんて!と思うビル)。英文書がメイン、香港をテーマにした中文書も少し取り扱いあり。ガイドのLingさんが言った通り、雰囲気がとても良く、本を読みたい!と思わせるような店内。https://www.facebook.com/bleakhousebooks

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独立書店をまわるツアー第1弾が好評だったのを受け、第2弾(新界エリアの独立書店ツアー)が早々に企画され7月に開催予定だったのですが、コロナ第3波が来てしまったため中止に・・・その後香港では、年末に第4波到来で、今現在(2021年3月)も第2弾ツアーは実施されていません。コロナが早く落ち着いて、再びツアーが開催されることを期待しています。


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