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#書評
[書評]センスは知識から始まる
先般、山口周さんと対談本を出されていた、デザイナーの水野学さんが2014年に上梓された本。
平積みになっていたのでなんとなく買った本ではあるのだが思いのほか面白い。まだ一回読んだだけだが、筆者は「センスのある・ないというのは勉強したか、していないか。何が普通で何が良くて何が悪いのかがわかることである」という。
芸術家にはなれなくても、勉強すれば芸術の目利きはできるようになる。そういうものを「セ
[書評]まどわされない思考 -The Irrational Ape-
なんとなく邦題が気に入らないのだが、本としては超お勧めできる。原題のIrrationalというのは「不合理な、馬鹿げた、道理のわからない」といった意味である。「まどわされない」思考様式が延々述べられるような本ではなく、大量の事件、歴史的なものから現代的なものまで、について振り返りながら科学やエビデンスに沿った考え方、社会に定着させる戦いの困難さについて述べている本である。
内容としては「科学v.
書評「武器になる哲学」
山口周さんの本は「NEW TYPE」「なぜ世界の経営者は美意識を鍛えるのか」に次いで3冊目だが、3冊も読んでれれば、まぁ、私も山口さんのファンということなのだろう。全体的には「読みやすさ+刺激的」を意図して書かれているのでどの本も面白く読める。
「武器になる哲学」の内容としてはツールとして使える五十の哲学や人文科学のアイデアを簡単に紹介しながら興味を掻き立てるような内容で、アジられることもそれほ
[書評]センスメイキング
センスメイキングという本を丸善で見つけて手に取った。Amazon評価だと★1~★5まで付いているのには後から気が付いたのだけど。内容について見た後、なんで★1がつくのか触れてみる。
人文科学の力筆者はデータやアルゴリズム、デザイン思考?のような文脈自由なツールに頼るのではなく、現実世界の息吹、人、歴史などに敬意を払わなければ真の課題を見つけることができないという。
平たく言うと、こんな感じ。
[読書感想文]岩田さん
「岩田さん」は任天堂の元社長だった故岩田聡さんのインタビュー記事をほぼ日刊イトイ新聞のスタッフがまとめた本である。インタビューを通して語られる岩田さんのエンジニアや社長としての考え方に触れるにつれ、エンジニアであったりサービスを作る人は読んでおいてもいい本ではないかという気分になる。わたしごときが本を切り取ってあれやこれや言うのもあれなのだが少し紹介してみよう。
岩田さんのインタビュー自体は17