旅行_note_

羽田発ドイツ経由フランス行きがカナダ経由フランス行きになった話②

こんにちは、ヒカルヒカです。

フライトキャンセル話の続きです。①はこちら

夜 - 北米初上陸に向けて -

17時半ごろ、長い間一緒に暇つぶしをしてくれた父と母に別れを告げ、入国ゲートを通った。前に私が旅立つときに号泣していた母は笑顔であった。何故なら一週間後に母と弟が私に会いに来る予定だったからだ。

搭乗口はメチャクチャ奥だった。そんなに?というくらい奥だった。だけれども以前香港に行くときはもっと遠かったから羽田は相当広い。売店で水を買って搭乗口近くで待つ。人はたくさんいたけれど日本人がほとんどいなかった。なんとなく寂しい。あとトイレに行きたいけれど荷物を見ててくれと頼めない。結果、私はわざわざ席を移動して、一人で座っている女性の近くに行った。五分くらい待ってトイレに行こうという計画だ。だがその間にその人の彼氏がやってきた。一人旅じゃなかったのかと勝手に裏切られた気分になった。あとめっちゃいちゃいちゃする。聞こえてくる会話から推測するにハネムーンっぽい。幸せ絶頂じゃん、ごめんね。だけどトイレに行かないと不安だったので、いちゃいちゃカップルに頑張って話しかけた。ふたりとも優しかった。ありがとう。お幸せに。

さて、初のエアカナダ機に搭乗した。窓際。夜景は綺麗だった。隣は(恐らく)日本人の男性、その奥は中国人の男性だった。出づらい。さっきのカップルだったらまだよかったのに。

最初の機内食だ。写真が綺麗じゃなくてごめんなさい。左上の抹茶ムースみたいなやつが美味しかった気がする。あとはあんまり覚えていない。行きのルフトハンザ便で出たご飯の方が美味しかった(小声)

私は完食したあとソッコーで寝た。むしろ眠すぎて食べながら寝そうだった。なぜなら、日本滞在中(4日間)の総睡眠時間が普段の1日の睡眠時間くらいだったからだ。場所が変わると眠れないタチなので、なんと実家でも眠れなくなっていたのだ。びっくりした。ただ、この極度の睡眠不足のお陰でトロント行のフライトはあっという間だった。12時間結局トイレに立つこともなくほとんどの時間眠り続けた。途中で配られたカップラーメンはもらいそびれた。なんだかんだ今までで一番快適なフライトだったかもしれない。(いつもはマジで眠れない)

だから気づけば初の北米大陸だった。ちゃんと遊びに来たかったな……。アメリカもそうらしいが、カナダはトランジットでもビザが必要なので、羽田で申請していた。確か700円くらいでネットで出来る。これが五年有効らしいので行けたら行きたいなあ。ちゃんと観光するとしたらまた別で取らないといけないのかな?私は4時間のトランジットのために700円払ったのか?

カナダ着 - トロント空港面白い - 

時差の関係で、カナダに着いたのは16時くらいだった。19時くらいに日本出たのに。世界は広い。まだ外も明るい。トランジットの荷物検査などを通って、待合ロビーみたいなところに出た。とりあえずトイレに行った。12時間座っていたので。

トロント空港はとても綺麗だ。あと便利。写真ファイルがなぜか開けず添付できないのだが、iPadが備え付けられた座席が一面にある。もちろん基本的に無料で使える。ゲームなどもあった。そこに自分が搭乗する便を登録しておくと、案内もしてくれるのだ。嬉しい。そして、そのiPadから料理・飲み物を注文することができる! カウンターにわざわざ行って口頭で注文する必要がないのだ。支払いは机にクレカの読み取り機が設置されているのでそこで完了する。なんと素晴らしい。急な乗り換えでカナダドルを一銭も持っていなかった私は歓喜した。(万が一カード使えなかったら、って怖くてスタバには行かなかった)

さっそくiPadで注文したのがこちらのパスタ。出来立ての熱々モチモチでとても美味しかった。このあとまた機内食を食べることは一度頭から葬り去っておいた。

もしトロントに立ち寄る機会があれば、ぜひこのiPadゾーンに足を運んで欲しい。使って何か食べたくなるから。

再びのフライト - トロントtoパリ -

さあ、気を取り直してここからまた7時間のフライトだ。こちらは運よく通路側の座席を確保できた。最後列だったけど。羽田便は日本人のCAさんがいたけれど、トロント便はいるはずもないのでさみしい。

こちらが最初の機内食。メインはチキンのトマト煮込み。右側のは多分パスタの一種なんだろうけれどよく分からなかった。可もなく不可もなくって味だった。パスタを数時間前に食べたにもかかわらず完食した。基本的にごはんを残すということができないタチである。

機内では『ミックス。』を観た。瀬戸康史演じる江島に終始イライラしながら観た。腹が立って仕方なかったので寝ようかと思ったけれどとりあえず最後までは観たけれど今となってはどんな話だったかあまり覚えていない。

明け方の機内食。明け方と言ってもこの時点で私の体内時計は狂いに狂っていたので何ご飯かはよくわからない。あ、しかもこれパンに「消費期限」って書いてあるからもしかしたら羽田toトロントの二回目のご飯かもしれん。てか多分そう。トロントtoパリも似たようなご飯が出た。

パリ着 - 24時間以上の移動を終えて -

パリ・シャルルドゴール空港に着いたのは現地時間AM9時頃だった。つまり日本時間PM5時。この時点でフライト開始からカウントしても既に23時間。前記事を読んでいただければ分かる通り、実際のところ私は前日AM7時ごろには空港に向けて動きだしていたので33時間。長すぎる。そして、最終目的地へのTGVまで2時間ほど待った。家に着いたのは13時ごろ。計37時間の大移動がようやく終わった。

まとめ

まさか、前日の私は西回りの航路が東回りになるとは思ってもみなかっただろう。あまりにも多すぎる待ち時間に17時間のフライト。大変だった。だけれども、怪我の功名とでもいうべきか、私はこの時極度の睡眠不足だったので17時間中14時間くらいはぐっすりと眠る事ができた。普段は全く寝られないので、最早人生で一番快適なフライトだったと言っても良い。

せっかくカナダに行ったのに(当然だが)観光はできなかったのが惜しい。前述のとおり、カナダはトランジットだけでもビザが必要(5年有効・ネット発行)で私はそれを所持している状態なので、いつかきちんと遊びに行きたいなあと思う。

空の旅でのイレギュラーは大変だということを身をもって実感した。今回私は旅行目的ではなかったのでまだよかったけれど、短期滞在でこんな目に遭っていたら、ホテルのキャンセル代などで損失もあったと思う。旅行に行くときは、安さだけを追求するのではなくリスク回避(保険が効くプランか等)も考えながら計画することが大事だと感じた。

ここまでお付き合いくださりありがとうございました!旅行に行く計画を立てている皆さん、無事に目的地までたどり着けることを願っています。

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