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留学、失敗した人へ

僕は今年、春休みの期間を利用してマルタ島に留学した。


マルタ島とは、ヨーロッパのイタリアの下にある、小さな島国。


なぜそこを選んだのかというと、
英語が公用語であることはもちろんのこと、他のヨーロッパ諸国に格安で行けることが最大の決定打だった。


僕がこの文章を伝えたい相手は、これから留学に行く人でなく、
逆に留学終盤なのに何も得ることができず、帰国のことばかり考えている僕みたいな人だ。



2月初旬、マルタに到着。
同い年の日本人と一緒に寮まで送迎された。

これから始まるヨーロッパでの留学ライフに胸を高鳴らせていた。


事前に説明されていた寮に着き、降りようとすると
運転手は「お前は降りるな」的なことを言う。


訳がわからず、必死に説明してみるも拙い英語力では伝わらず、
結局、僕だけまったく違う寮に連れて行かれた。


結局、僕が知らない間に寮の場所が変わっていた、ということだった。(この時点でヤバイ)
これが本当に怖かったのだが、初めての土地で突然予想外のことが起きると人はパニックにならずに逆に冷静になるのだなと学んだ。


正直、この日からずっと、帰りたいと思わなかった日はなかった。
思い描いていた留学生活とあまりにもかけ離れていて、
ネットで同じような人がいないか調べてみてもそんな人いなくて、
もともとインドアだった性格に拍車がかかり、部屋でずっと塞ぎ込んでいた。


やるべきことは全部した。授業だって、精神的に本当に行きたくなかった1日しか休まなかったし、なるべく外に出たりして英語で注文してみたり。


でも留学中って、どんなにやるべきことをしたところで、それを認めてあげられない自分がいる。
もっと頑張れたのではないか?と考える自分がいる。


確かにもっと頑張れたかもしれない。
しかし、頑張っていないわけではない。


少なくとも、日本で目覚めたら夕方とかで、ずっとスマホをみていた出国前よりかは頑張っていた。


それに気づいてあげることが一番大切かなと思う。


留学中は突然パニックになって息苦しくなってこのまま死んでしまうのではないかと強い不安に陥ったり、某ウイルスの影響で計画してた旅行の2/3が中止になったり、散々だったけど、全部乗り越えてきた。


そんな留学生活に終止符を打ったのもやはり某ウイルスだった。

マルタでは例えば21時に会見で飛行機の便を止める、と言ったら
その3時間後の0時からその命令が発動された。これがまた怖くて、日本人の友達と毎日情報共有したり、不安を話し合ったりした。


本当に帰国したかったから、ここで足止めをされては困ると思ったし、
なにより偶然僕が使った航空会社が無料で便変更できることを知ったその日にすぐ決断して、3〜4日後くらいには日本に帰国した。


正直なんともいえない気持ちだった。
やりきれないし、でも帰国できることは嬉しいし。


でも、ここで気づいたのが、確かに自分の決断力が上がったことだった。


今まではファミレスのメニューを選ぶのにも時間を要していたのに、
留学を途中で断念すると言う決断をすぐとれた自分を褒めた。


だからこの留学で得たものは、決断力だったのかなあと
帰国してから考えていた。


結局何が言いたいのか自分でもわからなくなってしまったけど、
要は全員が全員留学を楽しめるわけではないということ。


この分は誤解を招きそうだけど、決して留学を否定しているわけではないし、自分にとっても大切な経験だったなと思っている。


みんな、最後の方になれば楽しいよ!とか言ってたけど、
僕は最後まで日本に帰りたかった。

日本はとても便利だし、清潔だし、トラブルが起きても日本語でなんとかできるし。


楽しめていない自分を否定するだけではなく、
その理由を考えて、少しでも肯定してあげることも大事である。





意識高い人がこのnoteみたら怒るだろうなあ。

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