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<鑑賞記録>私たち死んだものが目覚めたら / ノルウェー・イプセンカンパニー
ヘンリック・イプセンの遺作「私たち死んだものが目覚めたら(When we dead awaken)」を観てきました。イプセンカンパニー。知らない戯曲だった。とある夫婦の話。夫は彫刻家で、二人の結婚生活は上手く行っていない。そこに、かつて夫がモデルにしていた女が現れ、夫婦のドラマが動き始める。
授業の中で、近代演劇を話す時には頻繁に出てくるので、西洋演劇の文脈では重要な作家なんだろうなと思いながら、あまり詳しくしらない。でも、イメージしていた通りの鬱々としたタッチだった。勝手な印象だけど、日本文学っぽい雰囲気もあるから、日本で人気な理由もわかる。舞台美術が、シンプルだけどおしゃれで、作風ともマッチしていて良かった。最近、すぐに舞台美術に目がいくのは、日本との違いが顕著だからかな。芝居体とかは、結構通じる部分が多いけど、舞台美術は、かなりテイストが違うように思う。使ってる予算感とか、材料費とかが違うのかな。とか邪推したりしている。
作品は、全編ノルウェー語。途中から、妻が、とある男に惹かれていくんですが、その男との会話だけは英語だった。イプセンの「海の夫人」という作品が好きなんですけど、そこにも彫刻家が出てくる。永遠に変わらない物に対する憧れなんだろうなと思う。
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