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ペグ交換することになるとはね

サドルを削り過ぎて3弦1フレットにビビりが出てしまった件。ぼーっとしていても直るわけもないので、amazonでサドルを取り寄せ、ダイソーでやすりを買ってきた。

同時に、アコギの1弦、2弦のチューニングが緩みやすいのが気になっていたので、交換用のペグ一式もAmazonで取り寄せた。

随分前からチューニングは緩みやすかったのかもしれない。数年前に「一本くらい気に入ったアコギを持っておくのも悪くないかも」みたいな気持ちで買った中古ギター。サウンドやネックの握り、体にしっくりする感じなど、とても気に入っているが、ライブ1本分に耐えうる性能を持っているか、のチェックはしていなかった。

5月4日のライブに向けて、市民センターやカラオケ屋さんのフリータイムで3~4時間ほどぶっ通しで歌い、アコギを弾いていると「あ、この感じだと本番でこういう不調が起こるんだろうな」という予感がうっすらと脳裏に浮かんでくる。特にアコギに関しては、本番を想定した力加減で長時間弾いてみて、はじめて弱点が見えてくる。かくして「このアコギ、どうやらペグがいまいちだぞ」ということに気が付いた。

通常のペグであれば、つまみのてっぺんについているネジを締めればゆるみがなくなって、チューニングは狂いにくくなる。だが、わがアコギには締め付けるべきネジが見当たらなかった。ネット情報をあさってみると、このタイプのペグは、裏ブタをはずすとその中にネジがあることが分かった。だが、裏ブタはピタッと閉じられていて、こじ開けられそうな隙間がない。

またもやネットで情報をあさると、多くの人が裏ブタを開けられずに苦労していることがわかった。厚手の強力両面テープを貼りつけたアクリル板を使って裏ブタを引っ張り開ける方法や、裏ブタと木板をホットボンドで接着してペグを引っ張る方法などが紹介されていたので試してみたが、どちらもうまくいかなかった。

困った。結果的に、ペグの糸巻き軸の先端をハンマーでコツコツやっていたら、裏ブタがポロリとはずれた。軸でコツコツやったせいで、裏ブタがひしゃげてはずれたのだ。ということは、このあとで裏ブタを元に戻すことはできない。ますます困った。

ただ、裏ブタが閉まらなくても、ペグのネジをギュッと締め付けられればチューニングが狂う心配がなくなり、演奏には何の問題もない! そう思って、裏ブタがはずれたペグの内部に、締めるべきネジが見当たらない……。どうしたものか。きっと専門家が見れば「そんなときは、こうすれば調整できるよ」というポイントがあるのかもしれないが、私レベルではこうなったらもうお手上げである。「そういう仕様のペグなのだ」と思うしかない。裏ブタがひしゃげて閉まらなくなったことだし、よし全交換だ!

ということで、冒頭に書いた通り、amazonでサドルと一緒にペグも取り寄せたのである。安いやつ。

ヴィンテージギターは、オリジナルな状態を保っているほど価値があると言うが、それよりもライブに耐えるコンディションを整える方が大事だ。

元々ついていたペグをはずし、届いたペグを取り付ける。スパナとドライバーがあればできる簡単な作業だ(ヘッド裏のネジ穴をあけるときに電動ドリルは使ったけど)。ペグの交換が終わり、状態を確認するべく弦を張ってチューニングしてみた。すると、なぜか3弦1フレットのビビりが若干解消されていた! 

この前は、サドルをギリギリまで削り「もう一声!」と攻めた結果ビビりが生じていた。だが本当に絶妙なラインのギリギリ具合だったため、ボディーやネックのコンディション次第で、問題が少し改善したのだと思うことにする。さて、サドルを削るのは後回しにして、次の練習はこのコンディションでいこう。


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