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映画『風立ちぬ』に織り込まれたあの"名画"

昼の部屋に、陽の光がやんわりと射し込んでいた日。
ふと時計を見た時に、その後ろに飾ってある下敷きが目に入った。
宮崎駿の映画『風立ちぬ』の一枚絵だ。


ヒロイン・里見菜穂子


普段から目に入っているはずのその絵を、ふと目に留めた。
この絵は……なんだか知っているような気がする。

そしてその絵のモチーフに、10年かけてようやく気づいた。


これは、クロード・モネ作『日傘をさす女』だと。





散歩、日傘をさす女 1875年


俺は慌ててその事実を調べはじめる。
『日傘をさす女 風立ちぬ』

すると、先人たちの記事がいくつも出てくるのである。今更のようだが、こうして好きなコンテンツを深めていくことはとても楽しい。

少し調べる。
日傘をさす女のモデルになった女性は、若くして結核の病により亡くなったらしい。
そしてその女性とはモネの妻であるカミーユである。左下に描かれた男の子は長男のジャンである。

また、クロード・モネは生涯に三枚の『日傘をさす女』を描いた。上記の画像は三枚あるうちの一番目だ。


今まで気づかなかったことはこの際いいとして。
どうしてこのタイミングで気づいたのか。

それは、つい昨日見た映画『ダ・ヴィンチ・コード』に起因しているのだろう。
俺があの映画から受け取ったメッセージ性は『よく見て、考えろ』。

何かに気づこうとする目がないと気づけないものがこの世にはたくさんある。

宮崎駿作品は既知の通り掘れば掘るだけたくさん出てくるので、今後も見つけたものがあったら小さなことでも記録したい。


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