カメラ機材紹介(2)〜レンズフィルター/MARUMI「SPOT」
取材や撮影が減っている時期なので、ひさびさに収納ケースの奥からこんなものも引っ張り出してみました。それは「レンズフィルター」。
MARUMI「SPOT」
銀塩時代は、いまと違って後加工ができる範囲が狭く、撮影段階から特殊効果をかけた状態で撮影することもありました。その時に活躍していたのがレンズフィルターです。デジタル時代となってはレンズ保護用、NDフィルターなどレンズの補助的な役割がメインですが、いまから30〜40年前は特殊効果を狙ったレンズフィルターが数多く存在していたのです。
今回、ご紹介するMARUMI「SPOT」も特殊効果を狙ったもののひとつ。
真ん中に穴が空いた厚みのあるフィルターで、中心点はシャープに、周辺はボケた効果となります。芯を残したまま周辺にソフトフォーカスをかけたような仕上がりになります。
30年ほど前は、人物スナップ=ソフトフォーカスみたいな流れがあったので、それに感化されて購入しましたが、ほとんど使うことなく機材ケースの奥に仕舞い込みました。なぜ使わなかったのか、結局、真ん中に穴が空いているので、被写体を画面の中心に置いた「日の丸構図」でしか、このフィルターの効果を活かすことができないから。
ひさびさに使ってみましたが、やはり前述の通り構図を選べないので使い勝手が悪い(笑)。同等の効果はフォトショップで後加工した方がきれいだと思います。だけど中心円から外に広がる「段々」の部分は面白いと思うので、これを活かして作品を手がけるのも良いかもしれません。
作例1(上がレンズフィルターなし、下がレンズフィルター装着)
作例2(上がレンズフィルターなし、下がレンズフィルター装着)
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