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M-1グランプリ2021 男性育休記55/68

まずはモグライダーの話からしよう。と、最初からM-1のことを書きたいのだがそうは行かない。番組は夜からであり、「IKEAで収納雑貨を見たい」という妻の希望をまず叶えないといけない。恐らく嫌味的な意味ではなく、心の底からの悩みの発露として移動中もずっと「あー寝かしつけどうしよう」と言っている妻にときに感謝の、時に謝罪の言葉を返しながら、私の心はもうここにはない。2021年はほとんど2歳児向けのテレビしか見ていないので出場者の半分以上がわからない。早くM-1の予習がしたい。

昨日の2児を抱えての登山(多摩動)の疲れも覚めやらぬ中、同じスタイルでIKEAを移動する。IKEAは広い。2人は重い。だがこれを耐えれば、これを乗り越えれば、M-1なのだ。こまい雑貨を購入し、ようやくレジを抜けたと思ったら、妻が「お母さんに食品買ってきてって言われているの」と言うので冷凍食品も見る。どっちのミートボールだと思うか?と妻に聞かれたが、私は義母からのそのオーダーの一次情報に触れていないので正解は分からない。だが、義母があってのM-1である。「両方買おう、違った方は俺が食う」私は即答した。

そのあと、家電量販店を二つハシゴし、料金交渉して安い方で洗濯機を買った。明日配送されるそうで、展開が早い。この交渉とでかい買い物で疲労が早くもピークに近づく。でもM-1。そこまで持て、持ってくれ、俺の体。

「もう行っていいよ」

たぶん私の顔に何か出ていたのだろう、15時ごろまでの拘束を経て、私は解放された。この日のためにネットで買ってある「マンザイダイスキ」と書いてあるTシャツを既に下に着ているし、相方に渡す分も持っている。こんなに気持ち悪いほど漫才が好きなのに、どうしてこんなに疲労困憊させられてからの解放なのだろうと思わなくもないが、とりもなおさず瞬間、自由になった。私は相方の家へと移動をいそぐ。

どっこい、何せ放送は19時とかからであり、本当に本音を言えばもっと前からやってる敗者復活戦も見たかったが仕方ない、本戦にテンションを合わせよう。

というか相方もでかけていて、まだ不在だそうである。私は決勝進出者を、1組あたり1動画検索して視聴しながら、「寿司の調達」を頼まれているので、マイフェイバリット寿司チェーンこと、すしざんまい、その新橋店に行き、寿司の持ち帰りを1時間後に注文する。

その間に、マイフェイバリットサウナ、新橋のアスティルに入る。そこそこ混んでいた。

いろんなおじさんが…

あっ!

あれ、錦鯉の渡辺さんじゃない?

錦鯉の!いや、でも、似てるだけ?私、裸眼だし、違うか?ていうか本物はもうすぐ本番だし、テレ朝は結構近いけど…でも…違うか…

世の中に錦鯉の渡辺さんみたいなおじさん、めちゃくちゃいるもんな…そうだよな…

そんなことを考えながら身を清め終え、サウナを出て寿司を回収する。おかげさまで疲れは取れた、100パーセント元気だ。ありがとうアスティル。

相方の家に移動する。いよいよ、始まる。

まずはモグライダーである。

とここから1万字くらいは書けてしまうのだが、動画をみた方が早いし面白いのでリンクを貼って終わりにする。全部の動画が公開されてるのすごいな。

最高の大会だった。来年も楽しみだ。妻もありがとう。

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