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2022/12/24 練習試合

前日23日はトレーニングの疲れを考慮して軽めのメニューで調整を行いました。

この日は三重県の高校生・中学生との練習試合でした。インターハイ前にも一緒に練習させてもらい久しぶりの練習試合です。
他のチームも当然のことながら半年弱の間、試行錯誤して成長を遂げています。そうした姿がすごいなと思う反面、自分のチームはどうなのか少し不安になります。毎日見ていると変化に気づきにくかったり、気づいても選手は波をうって成長していくのでどのくらい伸びているのかわからなくなります。自分達の現在地を俯瞰して見るための貴重な機会です。

半年ぶりの相手校の第一印象はみんながひと回り身体が大きくなっていたことが印象に残りました。しっかりと練習を積み重ねて大きくなった身体していて流石だなと感心させられます。
この相手にあたった後の動きがどの程度通用するのかとても楽しみです。

相撲の練習試合は勝ち残り形式で行われることがほとんどです。勝ち残りとは勝った者が次の相手を指名していく練習方法です。指名されないと自分の出番がなかなか回ってきません。
今回は2校だけなので、順番である程度回ってきますが、もっと多くのチームが集まると土俵に立つまでがとても大変です。それも含めて勉強になる部分もありますが、力のない選手にとってはなかなか効率が悪い練習方法になります。正に弱肉強食の世界です。

今回の練習試合では新たな発見、課題が多く見つかりました。1番のポイントとしてあげたあたった後止まらないで動く部分は少しやろうとしているなと感じとれる部分もありましたが、まだまだです。当然直ぐにうまくいくわけありませんので、継続的にチャレンジしていきます。それでも変化は見てとれました。

しかし1番ダメなところが出てしまいました。それは気持ちの弱さです。相手チームが強く自分のチームの選手が誰も勝てない状況を回されると相撲の練習では言います。この日も回される状況になったときがありました。ここでほしいのは「自分が何が何でも止めてやる」という気持ちです。しかしそれがなかった。そこが1番悔しいです。相手が強く負けがこむと流れが悪くなり思うように相撲がとれないときがあります。こんな時でも「なにくそ」と相手に向かっていく姿勢が強くなる上で絶対に必要です。

そんな中でもチームの一番手の選手が中盤から流れ押し戻す相撲をとってくれました。開始直後は動きがかたくなかなか思うような相撲が取れていませんでしたが、本来の勢いある相撲で流れを戻しました。
1番のハイライトは相手チームの150kgの選手に対して最後の一番です。体格に圧倒され全く勝てていませんでしたが、チャンスもあるだけに何とか勝てる感覚を掴んで貰いたかったです。負けるパターンとしては立ち合いあたって少し押し込み差して攻めようとすると身体が起きて逆に、攻め込まれてしまいます。
この得意の差して攻める動きが大き過ぎて相手に攻める隙を与えていました。
体格の大きい選手には1発の120%よりも80%を何度も何度も繰り返しプレッシャーを与え続けることが重要だと考えています。最後の最後にこのイメージを実践して勝ってくれました。この勝利は何十番相撲を取るよりも価値があると考えます。これを自信にもっと大きく成長してもらいたいです。

チームのエースがしっかりするとチーム力が底上げされます。厳しいことを言えば、エースの成長がなければ、チームも成長しない。
そのくらいの自覚と責任を持ってもらいたいです。この日も不思議なことにエースの力で流れが戻ると、他の選手までさっきまで負け続けた相手にも勝つことができるようなります。
エースの相撲で安心し、他の選手が落ち着いて相撲を取ることができました。
試合でいかにメンタルが重要か思い知らされます。

今回の練習試合は内容以上に収穫があり、とてもありがたい機会でした。参加していただいた選手、指導者の皆様ありがとうございました。


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