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そぼ降る五月雨の中を生産者のもとに⑵

石川自然農園をあとにしてまたもや雨の中を南佐久郡佐久穂町に向かう。
初めて農園を訪れた頃へは無かった中部横断自動車道の下を潜り抜け、更に奥へ奥へと車を走らせる。
途中でコンビニに寄ってコーヒーでも・・・これが無いんだなぁ~。じゃあ自販機でコーヒーでも・・・これまたなかなか見つからない(-_-;)
やっと見つけた自販機の脇で一服・・・誰も会わない・・・(このコーヒーはいつからここに入っているのかなぁなんて考えてみたりして)。

のらくら農場 萩原氏 この屈託のない笑顔にやられる!

コロナやら何やらで三年ぶりの訪問になってしまったのらくら農場。
ビックリした!!! かつては無かった大きな作業庫が。
計画として聞いてはいたものの、農場のHPの写真などで見て知っていたが、こんなに大きな施設を作ったとは。
施設の半分は作業場、半分は冷蔵庫。
この大きさほどの施設だとかなりの額が・・またもやゲスな勘繰りをしてしまったが、事実かなり高額な施設でした(中間山地の有機農場では聞いた事が無い)。
収穫してから発送までの間の温度管理を徹底するためには最適と思える。
最近の長野県の標高1000mは夏場で30℃を超える日はざらにあり、逆に冬ともなれば氷点下の日々。そんな中で野菜を元気なままに保つのは至難の業。
「作って良かったぁ!!」と萩原さんは満面の笑みで仰っていました。この大変とも思える事を笑顔で話す萩原さんが大好きだ!

これがカーリーケールだ!!

どうっすか!?  この元気溢れるカーリーケール達!!
丁度雨が小降りになったので畑に。
何とも目の覚めるような綺麗な緑のカーリーケールの絨毯。樹勢も強く全てが元気に溢れている。このカーリーケールはオーガニックエコフェスタ 栄養価コンテストで4連覇という類稀な実績を持っています。栄養価の分析表を見るとあの嫌な味を示す値はほぼゼロに近い数値!! ビタミンCや糖度は逆に凄く高い数値。見る人が見ると、どうやったらこうなるのよ・・・と言わずなりますまい的な数値。この先HIYOSHIでレギュラー販売するカーリーケールはこれですよ(どや顔してます)。
しかしいつ来ても凄い坂だなぁ・・・ここで連日作業している皆さんはたくましいといつも感心します(ホント、上に行くだけで息が切れる(*´Д`))。

絶品春菊

さぁさぁお次はご存じ絶品春菊です。
春菊が本来持つ軽い苦みはそのままに、口内が渋くなるえぐ味が殆ど無い春菊。初めて口にした時は本当に驚きましたよ!!
「これなら生で食えるじゃん!?」って萩原さんに食いついた(笑)。
普通に売っている春菊を生で食べた事のある方なら「はっ? 春菊の生はヤバいでしょ」って言いたくなりますよね。この春菊を食べてみて下さい。やばいんです(笑)。驚いて下さい(高笑)。

かじりたくなりませんか?!

萩原さんの凄いところは狙った味に野菜を作る力。
作付け時の細かな土壌分析とその野菜ごとに最適な肥料設計する事。そして日々の観察から、今この子達は何を必要としているか迄見抜いて補う細かさ。この春菊も栄養価コンテストで。食べれば分かるその違い!! デス。

同じ野菜ならば少しでも美味しい野菜を使って頂きたい。
その気持ちで契約農家を開拓し続けてきました。
様々な方と出会い、時には名前ばかりで全く美味しくない野菜を「うちは有機栽培だから」と声高に訴える方もいました。勿論お付き合いには至りません。なぜなら大切なのは「美味しい野菜」である事。
○○栽培だの××農法だのは関係なし。
「美味しい」がはっきりと味覚として感じられる野菜を作ってくれる生産者の方とだけお付き合いして頂いています。

先の石川自然農園の近隣の農家さん同様に佐久穂町でも廃業する農家が続出しているそう。由々しき問題として佐久穂町自体が真剣に動き出しているそうです。数年後には既存の農家はゼロになるとの見込みが立つほどに危機状態。農家を支えているのは行政だけではない。長野県の人だけでもない。遠く離れた東京で食べる人、使う人、生業として野菜を使う我々も大いに関係している。そんな事をこの生産者情報を呼んで下さる方に考えて欲しいと願うばかりです。

まぁ硬い話ばかりではなく、先ずは「美味しい」を本気で楽しみましょう!!
次は成田を訪問しようかなぁ(^_-)-☆

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