シェア
日和しんや
2023年8月20日 22:09
シューという名の女の子この日の用事をあらかた終わらせた僕は、まっさらなその後の予定に何を描き加えるべく、スマホを片手に左右に立ち並ぶビル郡を見渡しながら歩いていた。日中はビルの窓の一つ一つから、さまざまな店が顔をのぞかせては手招いていたが、20時を過ぎる頃になるとこの通りからは人の声も減り、示し合わせたかのように看板がしまわれ始める。なるほど、街自体におおよその活動時間があるようだ。しかたない