ミニヨンズ小移動

駅のホームへのぼる階段の途中で、小さく丸いものが転がっていた。キーホルダーかなにか、金具から外れたんであろうミニヨンズのキャラクター。

拾って蹴飛ばされないところへ置こうかと思ったけど、混雑してるので蹴飛ばされそうなところしかなく、ホームに出たら電車が来ていて慌てて乗った。小さい黄色いかたまりをにぎりしめたまま。

扉が閉まり、電車は進んでいく。
すまん、君の持ち主は池袋にいたというのに、私は池袋から離れちまった。

持ち主はどんな人だったんだろうな。大学生か20代の女の子、原宿とか渋谷で遊ぶけど表参道はまだちょっと敷居が高いと思ってくるくらいの年齢で、たぶんメルカリめっちゃやってる子。

短い乗車時間でだんだん愛着がわき、家に一緒帰るか?と思ったけど、手の中の黄色いやつは皮肉屋顔でにやにや笑ってる。…たぶん私は君をだいじには出来ないな、ごめんよ。うちに出入りするキャラもんは私だけで充分だ。

駅についたら駅員さんに渡そうと思いつつ、乗り換えの電車がすぐ来たのでまた乗ってしまい、結局ぜんぜん池袋じゃないところまで運んでしまった。

改札の窓口で、メガネの若い駅員さんに「わざわざありがとうございます」と爽やかに言われた。たしかにあまりいないだろうな、これ拾って届けるような人…

名前しかミニヨンズを知らない。
黄色いことと、同じようなのがいっぱいいることと、ズってつくから単体ではミニヨンが正解なのかなという疑問と、ミニヨンズって呼ばれてた天パの営業がいたことくらい。

こんなん書いてたら遅刻しそうになっている。

#雑記 #駅 #ミニヨンズ

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