新しいものより古いもの、完璧よりも欠けているものが好きです。 月は満月よりも、幾分欠けているほうが風情がある”し、“螺鈿は少し剥げ落ちたところに風情がある と昔々の日本人は言いました。 人間も、聖人君子より少し壊れた人に魅力を感じます。 とはいえ人はみな清廉潔白ではいられないものですけれど。
酔っ払いアクセサリ外すドレッサーわたしやっぱりきれいだなあ #短歌 #酔っ払い短歌
曼珠沙華恨み辛みを燃やせずの 此岸の我を赤く染めたり
私の母はまだご存命。 御年62歳。 母がおっしゃることには、心臓が弱く、メニエール病で、鼓膜も片方破れているらしいが(自称ね)、きっと120歳までは生きるだろう。 母は元気で生存しているが、私は生まれてからいい大人になった今でもずっと愛情飢餓状態。 それは母も同じだと気づいてからは、ずっと行き場のなかった恨みつらみが、雲散霧消とまではいかないが、ちょっとだけ薄くなったようだ。 諦めと、母への憐憫。 母に関する一つ一つのエピソードを思い出すと、母は劣等感の塊で、他人のこ
スズメバチと対峙した時ほどではありませんが、彼が隣に座った瞬間、シュンッと酔いが覚め、 「この人と仲良くなるのは危険だ」 と、直感が告げたのです。 (ワインをしこたま飲んでいたのに) 結果、それは当たっていました。 悪い直感は当たるのです。 あの直感が働いて1ヶ月、色々と彼の噂を聞きました。 「ああ、やっぱりあの時の直感は当たっていたのだ」 「あの時、誘いに乗らなくて本当に良かった」 そっと独り言のようにほっとして。 数ヶ月後。 「でも、そんなに悪い人だとは思わな
弟の奥さんから、弟と4歳の姪が2人並んだ写真がスマホに送られてきた。 幼稚園で作った紙のネクタイの首飾りを、パパの首に掛けて両手でピースサインを作り、満面の笑みの姪。 少し前まで、手の甲を向けた裏返しのピースをしていたのだけれど、上手にピースサインができるようになっている。 姪の肩に手を添え、真っ直ぐにカメラを見る弟の顔は、今の私の顔によく似ていた。 左右非対称。 目の形と大きさが違う雌雄眼。 眉毛の形と角度も左右で違う。 私の顔を反転させたのが弟の顔。 子供の頃は瞼が