筆折りループ
偏屈な自身の文章が許せないために
筆を折った
癇癪などと軽率な言葉で片付けるような
ぬるい筆休めではない
これは我が身に対する失望
故に…今世での初の絶望かもしれない
目前にした地獄に
わたしの心は酷く乱された
乱されれば乱されるほどに
乏しくなってゆく想像力に
さらに失望することをループしている
救われることは
折れた筆に対する罪悪感を忘れることだと
心底はわかっている
けれども、わたしはそのループから
しばらく抜けられないでいた
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