祖母が100歳まで生きる理由

祖母は、私が小さい頃から口癖のように
“私は100まで生きる”とよく言っている。
認知症がひどい今も変わらず言っている。

今日も祖母は、100歳まで生きると言っていた。
でもいつもと違ったのはなぜ100歳まで
生きるのかという理由を話したことだった。

「だって今あっち（あの世）に行っても
やることないしなあ」
今まで長生きしたいとかあるのかなと
思っていたのが、100歳まで生きる理由って
あの世に楽しいことがないからなの？と
びっくりしてしまった。

そしてあの世でも楽しもうとしている
祖母のパワフルさにも笑ってしまった。
「そうだね、だからまだこっちで
楽しいことしよう」と私は返した。

でも祖母からは、嬉しそうでもなく
「まあここならごはんも好きに食べられるし、
遊べるしな」なんて生意気そうに返された。

祖母は、何歳でも自分が今なにをしたいかを
大事にしていて、楽しいことを追い求めている。
そんな祖母を見ていると生きるって
すごく楽しいことなのかなと思える。

もっと祖母とずっと一緒にいたいから
祖母がまだこの世が楽しいと思ってくれるように
私は、頑張りたいな。