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棺に入れて良いもの、ダメなもの

お通夜が始まる前、家の掃除をしていて、父が生前まとめてあった箱が見つかりました。中身は、知らせてほしい連絡先や、棺に入れてほしいものなどでした。
そこには、私がワーホリ時代に送った手紙や、帰省の時に必ず最後に書いて残していた置手紙、送ったメールのプリントアウトなどがたくさん残されていました。
実のところ、父と母両方に宛てて書いていたのですが、父は母に読ませず独占していたようです。母は全く知らなかったようで、ビックリしていました。

写真はダメ

手紙は全て棺に入れる事にしましたが、写真は「引っ張られる」といって縁起が悪い為、入れる事はできません。

また、子供たちが父に贈った作品の中でも、金属やビーズが含まれているものは入れる事ができません。
今回は、子供達におじいちゃんへの最後の手紙を書いてもらい、棺に入れる事にしました。

脱力の内容

長女の手紙には「これからも見守っていてね」と書かれていたり、次男でさえ「今までプレゼントたくさんありがとう」など、それらしい事が書かれているのですが、長男の手紙の内容は脱力でした。

「死んじゃったけど元気ですか。ぼくは元気モリモリです」

・・・・。決して長男はおじいちゃんに興味がなかったわけではありません。むしろ、帰省の度に一緒に将棋ができるのを楽しみにしていたり、今回の事でも誰よりも泣いていたり、きょうだいの中では動揺していた方なのです。
でも、手紙を書くのはあまり得意ではないんです。
「元気ですか。ぼくは元気です」的内容は、オールシーズン誰の手紙にもよく使われる長男のお決まりフレーズです。
しかし死んじゃったけど元気ですかって・・・。読んだ時はかなり脱力して思わず笑ってしまいましたが、長男のこういうところに気持ちが救われた気もします。
母も笑っていました。

眼鏡や入れ歯はNG

ところで棺に入れるものって、生前使ってた眼鏡とか入れ歯ってイメージが強かったけど、金属がダメならこれらのものは入れられないって事ですよね。うちは眼鏡はなかったけど、入れ歯は入れませんでした。でもボタン付きの服はオッケーでした。

また、最後に生花を入れても大丈夫という事で、生鮮食品も大丈夫そうです。
どこまで大丈夫かはわからないけど、農業を営む私の幼馴染が、最後に採れたて野菜を入れてくれましたが、これもオッケーでした。
彼女は家業ではなく、10年ほど前に、それまでの仕事を辞めて農業を始めた人です。

「今年は暖冬で甘味がのらなくてすごく悩んでたけど、おじさん亡くなった日からグッと寒くなって、ようやく納得いく味になったよ。これまでも応援してくれてて、これからも見守ってくれてるんやなって思ったよ。」

と言ってくれた言葉が嬉しかったです。
これまでも幾度となく届けてくれていましたが、父はそれ以外でもお店に並ぶ彼女の野菜を購入していたようです。
燃えてしまうのはもったいない気がしたけれど、彼女の強い望みもあって棺に入れさせてもらいました。

生前整理の際にも要注意

生前、棺に入れて欲しいものをまとめて保管している方もいると思うのですが、父のように写真を大量に含んでいる方は、お写真は入れる事ができないので、今のうちに取り除いておいてください。

これはまた別の記事で書こうと思うのですが、連絡先やネット関連のIDやパスワードの整理にも注意が必要です。情報が古いままだったり、特に高齢者の方は、同じ情報が何度も書いてあるのに、肝心の情報が抜けているという事も多々あります。あと、けっこういろいろちゃんと入ってるなと思いきや、肝心な書類が入ってないというパターンも・・・。
うちの場合、年金手帳がどうしても見つかりませんでした。(マイナンバーカードがあれば問題ないけど)

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