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劇場版『鬼滅の刃〜無限列車編』4回目にして気づいてしまったこと【完成版?】

はい。またまた煉獄vs猗窩座戦の観戦に
行ってしまいました。

1回目の時に、うーむ煉獄vs猗窩座戦は
何回でも見れるけど
そこまでを繰り返し見るのが辛いだろうと
思っていたのに気づけば4回目w

そして、まだまだ観れるw

2回目にパンフレットなんか
買ってしまったもんだから
そこに書かれている事を実際の映像で
確認したくて回を重ねている。

そして、4回直前に気づいてしまった
副題は無限列車編となっているけれど
無限列車の戦いまでが、
クライマックスである煉獄vs猗窩座戦への
壮大なイントロダクションである
事に。

確かに、原作の7巻8巻を映画にしたもので
放送されたアニメの続編という
ちょっと変わった形態の映画だ

映画の為に作られたシナリオではなく
内容も独立したものではない。

鬼滅の刃のアニメも漫画も見たことなく
初見で映画を見て理解できるか?
と不安に思う人もいるだろう。

しかし!

基本的に鬼と鬼狩りである鬼殺隊士の物語。
主人公は炭治郎とその妹であり不運にも
鬼にされてしまった禰󠄀豆子。
そして、同期の鬼殺隊士の善逸と伊之助。

その4人が鬼が出るという噂のある無限列車に
乗り込み、鬼殺隊の中で最高位の〝柱〟であり
圧倒的な強さを誇る先輩剣士・煉獄杏寿郎と
鬼狩りの任務に向かった…

くらいの基礎知識が有れば難なく理解できる
なかなか、優秀なシナリオになっていると
わたしは思う。

あっ、原作にはなかった!
と4回目にして思ったのは、

炭治郎が煉獄さんに
『その箱の中が、、、お館様の決めた事
 今は何も言うまい』と言われて
緊張が取れたような笑顔になるシーン。

これはアニメや漫画の柱合会議での
煉獄さんや他の柱達の禰󠄀豆子に対する
意見などを知らないとわかりにくいが

とりあえず…なんとなく…煉獄さんが
禰󠄀豆子を容認していて、
それを炭治郎が嬉しく思っているのは
多分、伝わる。

この時点でかなり煉獄さんを信頼している
煉獄さんに好感持っている印象を与えている

また、夢ではあるけれど
煉獄さんが鬼を2体瞬殺していて
カッコいい炎の呼吸も煉獄さんの強さも
観客に印象付けられるし良い演出。

ただ個人的に『煉獄の兄貴ぃ〜』パートは嫌い

鬼は漫画では1体しか倒してない
2体にしたのはたぶん
煉獄さんの紹介パートとして
観客に煉獄さんのインパクトを与える為だ。

1体目を倒す時には、車掌に

『車掌さん!
 危険だから下がってくれ!』

『火急のこと故
 帯刀は不問にしていただきたい!』

と律儀に言う煉獄さんの真面目な性格

『罪なき人に牙を剥こうものなら
 この煉獄の赫き炎刀が
 お前を骨まで焼き尽くす!!』 

と煉獄さんの強き者は弱き物を守るという
信条を垣間見せた。

さらに、漫画にない2体目は
何故か襲われそうになっている客と鬼だけ

そして、伊之助が相変わらず考えなしの
猪突猛進で鬼に斬りかかって危機に!
すると煉獄さんがものすごい勢いで
伊之助を抱え安全な席に座らせ
間髪入れずに乗客を救い後方車両に避難させ
鬼の首を1体目と違う技で最も容易く斬る!

この2体の鬼との対決で
後輩を守り、何より人命を優先する
煉獄さんの人となりと強さを観客に刷り込む
ことに成功しているように思う

このように、アニメでは露出が少なく
人格までわからなかった
煉獄杏寿郎と言う男の魅力に
炭治郎達とのやりとりを通して
観客をぐひぐい引き込んでいく

というなかなか憎い演出をしつつ

魘夢に見せられる夢では、
煉獄さんの辛い過去とそこに挫けず
前だけを見て鍛練に励む姿見
を見せている。

善逸や伊之助の夢とはまた違った趣なのは
煉獄さんの家族関係や背負っているものを
垣間見せる事で煉獄さんの人としての深みを
増す為
だと思っている。

ただただ強い正義感の塊より
辛い過去を背負っている方が強く共感できる。
陰陽のバランスというわけだ。
炭治郎から入って煉獄さんに惚れさせる
憎いテクニックですw

そして、ハッピーエンドかと思いきや

猗窩座の登場!

圧倒的な映像美でのバトル!

からのまさかの煉獄さんの死

もう、まさに感情のジェットコースター
これは煉獄さんが主役の映画でしかない!!

職業がら(今は無期限休職中だけどw)
エンドロールが気になるのだけど

4回でもエンドロールだけで泣けた😢

気づいてますか?

エンドロールの挿絵は煉獄さんと
煉獄さんファミリーだけなんです
煉獄さんと炭治郎達でなく

以前、私なりの『炎』歌詞解釈を書きました

正に、それに準じた絵並びだったんです!!

凄くない??

煉獄さんと弟に稽古をつける父

母に抱かれる幼い煉獄さん

柱となった煉獄さん

そして猗窩座戦で折れた刀

本当にマジで歌詞にピッタリだから!
特典もらえるし記事読んで映画館へGo!




えーと、なんでここまで演出を語るかと言うと
実は、20年近くテレビ業界で働いてまして
映像編集の仕事をしてた
んですね

故に、演出家という人間と渡り合ってる中で
自分なりの演出論がありましてw

そんな感じですw

もし、そっち目線の考察も読みたいと言う
奇特な方がいればスキを押してください。
いい気になって書いちゃうかもw