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鬼滅の刃の酷評を読んで思う

鬼滅の刃の表面的な残酷さを
クローズアップして批判する事は
すごく勿体ない。


私にとっては斬首も流血もグロさも
本当に瑣末な事


前にも書いたけど
血の通った生き物であれば
傷をつければ大抵血が流れるし

生きとし生けるものは
どんな形にしろ死を迎える


もっと根底に流れる
想いをクローズアップして欲しい


そうすることで

身に降りかかることに
何を想い 何を考え
人はその行動をとるのか

そこにおける葛藤や
過去の経験からの学び

出会った人達からの影響

多様性のある個性豊かな登場人物から
多くの事を感じ学べる
のではないかと思う


だからこそ

ちゃんとした知識と
理解を持った上で批評して欲しい

例えば

無限列車編の煉獄さんを
深く理解しようと思うなら

原作である漫画もそうだし
外伝や煉獄零巻まで読んで欲しい

煉獄零巻では彼の初任務

外伝では
十二鬼月との戦いが描かれている
(この戦いによって柱になった)

全てに貫いてブレないもの
その時々の心の揺れが描かれており
煉獄さんに対する理解が変わってくる

煉獄vs猗窩座戦で
何故、彼があそこまで命を賭して
限界であろうところから更に

『心を燃やせ限界を超えろ』

と奥義である『煉獄』を出したか

何故、彼が
『炎柱・煉獄杏寿郎』と叫んだか

『炎柱』
であること
『煉獄』であること

そして

『杏寿郎』であること

その全てに誇りを持ち
渾身の力とありったけの想いを
斬撃に込めたのか


どの段階で煉獄さんが死を覚悟したかは
わかりませんが

死を受け入れてなお
自分の出来うる限りの力を使い果たす
煉獄さんの気持ちに寄り添える


今の時代なかなか
死を覚悟して生きる
なんてことはない

当たり前のように
今日の次は明日が
明日の次は明後日がくる

そんなことも意識しないくらい
当然のこととして

何日も何ヶ月も先のスケジュールを
当たり前のように入れる


笑いあっていた仲間が
翌日には命を落とす

なんて経験はそうそうしない

平和ボケな日本だけど
100年も時計を戻さずとも
明日の命の保証がない時代がある


鬼滅の刃は死を美化している
との批判も見たけど

意味がわからない

むしろ
今の日本人がちゃんと
死と向き合ってない

死から目を背けがち
なのではないだろうか