ANSWERのその先へ
最近久しぶりにSUPERCARを聴いてるんですけどもこの人たちはクールなカッコよさを持ってますよね。
初期は甘酸っぱい歌詞と若いエネルギーに満ち溢れていて俗に言う「97世代」の中でも存在感があった。
だが、月日が経つと彼らは大人になっていき音楽性も変わっていく。その終点こそが「ANSWER」だ。
今日はそんなアルバム「ANSWER」を語っていきたい。
SUPERCARとは?
1997年~2005年まで活動していたバンド。最初に発売したアルバム「スリーアウトチェンジ」はサウンドやメロディーから洋楽の匂いを感じさせた。SUPERCARは男女ツインボーカルバンドの先駆けとして日本の音楽シーンにおいても影響を与えたのは言うまでもない。
当時の日本の音楽は新しい世代へ移り変わろうとしていたらしい。97年を境にくるり、ナンバーガール、トライセラトップス、そしてSUPERCARなど革新的なバンドが次々とデビューしていることは確かだ。(これがいわゆる97年組)。ロキノンの夜明けとも言えるかもしれない。
SUPERCARの音はノイジーでシューゲイザーなニュアンスがありつつも曲自体は歌を聴かせることに比重を置いている。洋楽らしさをうまく日本人に聴きやすくしたのだろう。
その後は3rdアルバム「Futurama」で今までのバンドサウンドから、エレクトロニカな音楽性に変わっていき、4枚目の「HIGHVISION」でその進化をさらに突き詰め完成させた。
別の次元へたどり着いた「ANSWER」
これね、初回盤はとても珍しい4面デジブック仕様となっています。ジャケットのアートワークもちょっと前衛的ですよね。
「ANSWER」の内容としてはHIGHVISIONのようなエレクトロニカな路線でもなくスリーアウトチェンジのようなシューゲイザー路線でもない。サイケデリックな音楽性(厳密には違うけどニュアンス的にはこれ)に変わった。
SUPERCARのアルバムって一番人気があるのがスリーアウトチェンジ、その次にFuturamaだと思うのですよ。何枚かアルバム出したSUPERCARでもこのANSWERだけは話題にはあんまり上がらないのよね。
それはなぜか?やはり音楽性が伝わりづらいのかもしれない。今にして思うとこのANSWERの音楽性はSUPERCARの色というよりはボーカルのナカコーの色か強いのかもしれない。実際にナカコーのソロに通ずる曲がいくつかありますし。
歌詞も初期のような青春を感じる初期衝動のようなものではなく抽象的なものとなっている。
けれどもそこはSUPERCAR。このアルバムは音を鳴らすということに関してはかなりのこだわりを感じる。1枚目に比べると分かりづらくなったものの3枚目、4枚目で自分たちが作ったエレクトロな音楽性とSUPERCARだからこそできるバンドサウンドが見事に融合した結果、クールでかっこいい音を完成させた。
シンプルな音でここまで静かなかっこよさを作り上げるのは中々に難しい。SUPERCARは別の次元へ到達したのかもしれない。
だが、このアルバムを最後にSUPERCARは解散をしてしまう。もし解散しなかったらSUPERCARはどんな音楽性へと進化したのだろう?それ今となってはもう分からない。
SUPERCAR復活しないかな
最近はナンバーガールが再結成した。とても嬉しい限りだがこのSUPERCARの復活は難しいだろうか?考えている自分がいた。もちろんオリジナルメンバーでの復活を見たい。
「ANSWER」の続きが見てみたい。そう思うのは自分だけじゃないだろ?
ここまで読んでいただきありがとうございました。ついでに言うとカップリングの曲もかっこいいから聴いてくれ。
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