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朝3時半起きの効用

今日は、久し振りに夜更かしをしています。こんな時間に夜更かし?とみなさんは思うでしょうけど、今年の2月中旬頃から始まった21時就寝3時半起床生活の自分からすると、この時間はずいぶん遅い時間なのです。

元々は、いったん我が3兄妹寝かしつけ、自分たち夫婦は寝落ちしないように眠気を堪え、そこから復活して家事や子どもがいるときには出来ない諸々の仕事や作業を終わらせて就寝するという生活をしておりました。自分が体調万全な日ばかりならそれもいいのですが、むしろそんな日はほとんどなく、寝かしつけと同時に寝落ち→23時頃に復活→そこからやるはずだった作業を終わらせると深夜2時→寝る→5時半に起きてくる、ということばかりでした。

寝落ちして復活するまでに2時間から2時間半、そして深夜2時に寝てから朝起きるまでに3時間半の合計5時間半~6時間の睡眠であれば、いっそ子どもと一緒に寝てしまって、6時間後に起きてみたらどうだろうかと夫婦で決意したのでした。

しばらくこの生活を続けてみると、思っていたよりも効用があるようなのです。

まず、深夜に作業をしているとついつい手を出してしまう夜食を食べることが全くなくなりました。その分、早朝にお腹が空いて朝食前のおやつを食べたりするのですが、これだとうっかりおやつを食べすぎても、朝食の量で調整ができるのです。そして、夜食をすると胃に食べ物が入った状態で寝ることになってしまいますが、それもなくなったため胃の調子も心なしかよくなった気がします。

そして、夜の仕事やお誘いに行くことがなくなるということです。ここ最近は、大人数での会食などが軒並み中止になっていることもあり、歓送迎会や懇親会などもほとんどなくなっていて、お断りすること自体が非常に少なくなっているのですが、それ以外にも夜の会議などを全てお断りしています。夜しか集まれない事情があることも承知していますが、近場ならともかく会議の場所までの往復移動を含めると、なんという不健康な時間帯に活動しているのだろうと思いますし、時間設定によっては夕食もまともに食べられなかったりします。こういった類の予定が全てなくなってしまうのは、非常に健全なことだと、身の周りからなくなってみて改めて実感するのです。

最後に、21時には寝なければいけないのだという気持ちになると、思いの外家事や作業がはかどるのです。人間、時間があればちょっとくらいいいかと気が緩んだ状態で何となく過ごしてしまいますが、タイムリミットが明確にあると、時間のやりくりを真剣に考えるものです。いやいや、みんな寝る時間は毎日だいたい決めているんだから、寝る時間が早いだけで条件は同じでしょう?と思われる方もあるでしょうが、微妙にタイトな、けれども無理ではないくらいのタイムリミットが21時就寝なのではないかと、3か月ほど実践してみて思うわけです。

この生活を毎日崩さずに続けることで、いくらかの方には迷惑をおかけしているだろうなという思いももちろんあります。21時以降は連絡してもメールも電話もつながらないわけですし、早朝にメールで返事をしたらもしかしたら起こしてしまうかもしれないという心配もしています。社会インフラを維持するために、夜も働いている人や、夜にしかプライベートの時間を取れない方もおられるでしょう。

でも、こんな暮らし方も選択肢の一つとしてあってもいいかもしれない。そして、他の暮らし方を選んだ人たちとも、お互いの選択肢を尊重しあって暮らせるような社会にするためには、お互いにどのように配慮し合えばいいのだろうかと考えて、できることから実践してみたい。そういった歩み寄りがあってこそ、多様性のある社会、個人が尊重される社会が形づくられていくし、正解に辿り着くことができなくても、きっとお互いにいい関係性が築き上げられていくのだろうと思うのです。

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